【鬼滅の刃】神の愛し子は守りたい【短編集】

カナヲと街デート 弐 ページ11

『あ、これは…カナヲの髪飾りに似てるね』

と言って僕が指したのは、蝶の飾りが付いたヘアピン。


カ「…じゃあ、これはミコトに似てる」

カナヲの指は、真ん中に深紅の石がはめ込まれた黒いヘアピンを指していた。


『じゃあさ、僕はこの蝶のヘアピンを買うから、カナヲはそれ買ってよ』

カ「?」

『それで、屋敷に帰ってから交換しよう!』ﾆｺｯ

カ「…!…する」


その後、もう少し見て回ってから会計を済ませた。カナヲはアオイにハンカチを買ったらしい。


『…男子3人には、アクセサリーより甘味だよね』

カ「…確かに」ｸｽｯ

『あはは、戻ろっか』


元の甘味処に戻り、団子と饅頭を6個ずつ買う。1人2つは無いと、伊之助が食べちゃうからね…

カナヲには外で待っててもらっているので、すぐに戻る。が、


『カナヲ〜!お待たs…』

そこには、


男1「お嬢ちゃん、今1人〜?」

男2「可愛いねぇ、名前なんて言うの?」


カ「………」ｵﾛｵﾛ


若い男2人に囲まれているカナヲの姿があった。


カ「………ミコトっ…」


男1「こっちにいい所があるんだよ、ほらおいで─」ｶﾞｼｯ



『─汚ぇ手でカナヲに触んな』



カナヲに触れようとした男の腕を横から掴んで捻る。



『カナヲは僕のだから』ｸﾞｲｯ

カ「…!」


男達から剥がすように、カナヲを引き寄せる。思いっきり睨めば、男達は後ずさりをした。


男1「ﾁｯ…男連れかよ…!」
男2「に、逃げるぞ…!」



『…ﾊｧ-良かったぁ、カナヲ大丈夫?怪我はない?』

カ「………う、ん…」


無事追い払うことができて安堵していると、


お姉さん「きゃー何今の!?彼氏さん凄くかっこよかったー!!僕の、だってー!!きゃー!!」


と目を輝かせ、興奮して話す甘味処のお姉さん。一方的に色々話した後、苺大福を大量に渡された。「いいモノ見れたからお礼よ!」との事だ。


『一体なんだったんだろ…?』

カ「…ミコトは、知らなくていい」

『えっ何それ気になるんだけど』




[まとめ]
色々あったけど、それ以来自分からも話しかけてくれるようになったよ!


『〜ってことがあってね、大変だったんだよ…』


炭「…確かに、傍から見れば美男美女カップルだな…(羨ましい)」
善「途中まで凄い乙女チックだったのに突然彼氏っぽくなる辺り、本当にミコトちゃんってばイケメンなんだから!!抱いて!!」
伊「この苺大福うめぇな!!」


カ「ミコト…かっこよかった…ヘアピン、お揃い…ふふ」

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