罰則エスケイプ！ ページ31
ここは各寮に繋がる鏡がある【鏡舍】。
｢窓拭き100枚なんかやってられるかっての。さっさと帰って......｣
｢こーーーらーーーーー！！！｣
｢げっ！！見つかった！｣
エースを見つけたグリムが猛スピードで彼に迫る。
｢テメー！！待つんだゾ！！1人だけ抜け駆けはさせねーんだゾ！｣
｢待てって言われて待つわけないっしょ！お先！｣
捕まる前に素早く逃げるエース。
｢1人だけずるいんだゾ〜！オレ様だってサボリたいんだゾ！｣
エース対グリムの追いかけっこが始まる。
それを後ろからおいかける私達。
｢......？｣
｢どいたどいた！｣
鏡の近くにいたスペードのマークを目元に描いた青髪の青年がこちらへ振り返った。
｢えっ、お、おうっ！？｣
迫り来る男と獣、それに続く私たちに驚く青年。
ユウは視界に青年を捉えるとこう叫んだ。
｢その人を捕まえてください！！掃除をサボル悪い奴です！！！｣
｢なにっ！それは悪い奴だ！人を捕まえるには...足を止める、いや、縄で拘束する？
それとも......えぇっと...｣
｢なんでもいいからぶちかますんだゾ！早く！｣
｢なんでも！？なんでも、なん......ええい！
なんでもいいから、いでよ！重たいもの！｣
そしてエースの頭上から落ちる大釜。
｢ぐえぇっ！ナンダコレ！？鍋！？｣
大釜の下敷きになるエースを見て笑うグリム。
｢まさか大釜が出るとは。ちょっとやりすぎたか......？｣
｢あいたた...
いーじゃんかよ。窓拭き100枚くらいパパッとやっといてくれたってさ〜｣
そういって不貞腐れるエースに対してユウはキッと目を釣りあげ怒った。
｢パパっとできるわけないでしょ！｣
｢まあ学園長の命令をサボるのは君が困るだけだけど。｣
でもこれでやっと掃除が始められるかな。
｢罰で窓拭き100枚って...一体君たちは何をやったんだ？｣
｢今朝、そこの毛玉とじゃれていたらハートの女王の像がちょーっと焦げちゃっただけ。｣
丸焦げな...あれ...
話に夢中になる三人はグリムが抜き足、さし足、忍び足で離れていっていることに気づいていない。
僕だけが気づいている感じか...
今捕まえても面白くないな。
そうだ、気配を消してグリムについて行こう。
後ろからついて行くだけじゃユウ達に追いつかれるだろうし、先回り...。
『卜占』で未来に起きる前兆を知ろう。
媒体は...グリムから採取した毛玉でいいか。
...この場所は、ふむ。なるほど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
koto(プロフ) - 主人公めっちゃ好き、ニャル様の性格めっちゃ好き、監督生めっちゃ好き (2021年2月26日 14時) (
レス) id: 1bcbef6402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - リーチ兄弟に気に入られそう… (2020年6月16日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！…めっちゃ好きって言われてめっちゃ嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年6月15日 0時) (レス) id: ff7ab8a113 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - めっちゃ好きです！ (2020年6月12日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 風見ツクヨさん» コメントありがとうございます〜！最高、なんてそんな…!凄く嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2020年5月9日 2時) (レス) id: fda8b91e10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：久遠 | 作成日時：2020年5月5日 5時
