第44夜 過去へ ページ22
「くろくんは!?」
『オレのことは考えるな。前を向いて走れ』
そう言ってトンッと私の背中に手をくっつけてくる。
『A……もう俺はおまえには一生会えない』
「なん…『うしろをふりむくな!!』
今の状況がまったく理解できない私。
『おまえ覚えているか?オレたち一回あったことがあるんだ』
「えっ」
『あれは八年前の話だ』
過去編
その日は天気が悪くって雨が降りそうな一日だった。
オレたち双子は親もいなかったし、友達もいなかった。
なぜならオレらは“人間”じゃないから
『雨だ』
オレがポツリとつぶやいた瞬間雨がザァッとふってきた。
周りにはオレたちはみえない。
毎日毎日つまらない。
そんなとき、バシャバシャとオレたちの横を通りすぎようとする女の子がいた。
『君たち傘ささないでなんでぼぉとしてるの!?』
みえるのか?
オレとしろは顔を見合わせると、オレたちの前にいる女の子はやさしく笑って、オレたちに水色の傘をわたした。
『風邪ひいちゃうよ?それじゃ”またね“』
そう言って走りさる。
はじめてだ。
人間がオレたちのことをみえるなんて
それに“またね”てことはまた会えるかもしれない
つまらない毎日がいっきに楽しくなりそうな予感がした。
それからあいつはよくオレたちの前に顔をだした。
毎日毎日あそんだりして。
でももうお別れがやってきちゃったんだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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Yamako- - 田中くんの幼馴染みもいつもけだるげをもう一度書いてください。 (2018年9月8日 11時) (レス) id: 9d0ec6aafe (このIDを非表示/違反報告)
紅愛 - アラジンが・・・・・/// (2013年8月24日 22時) (レス) id: 3121548b4b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - ((°д°;;))アラジーーーーーーーーーン考えなおせアラジーーーーーーン!! (2013年8月22日 14時) (レス) id: dd19a193f7 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆふゆ(プロフ) - いやーーーーーー!やめるんだアラジン! (2013年8月15日 7時) (レス) id: 1b8ca67803 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - アラジーーーーーン!!!!白龍ーーーーー!!!! (2013年8月14日 17時) (レス) id: 1ee506d6eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃桜 | 作成日時:2013年7月25日 22時