とぅえんてぃわん ページ22
「今日はうらたんと?」
「はい。誘っていただいて...」
「ふふ、デートやん。」
「で、でーと、です。」
顔が赤くなるのを嫌になるほど感じる。
「顔真っ赤やで〜?」
「言わないでくださいぃ...」
にやにやしながら覗き込んでくるセンラさんと、必死に抵抗する私。
デートの威力強すぎるでしょ。もう許してくれ。
すると、
「っA...?」
だいすきな声。
「うらた、さ、」
ぐいっと腕を引っ張られて、気づけばうらたさんの腕の中。...え?
「お前、何してんの。」
冷たい声色に少し鳥肌が立った。
うらたさんの腕にぎゅっと力が込もって、より強く抱きしめられる。
「Aのこと真っ赤にさせてるの、何。それしていいの俺だけなんだけど。」
ぎゅうっと心臓が絞り込まれる。ずるくないですかそれは。
「うらたさ、違います!センラさんにはナンパされてるところを助けていただいて...!」
「顔が赤くなってたのはデートだってからかわれたから、です。」
あーあ、今の私耳まで真っ赤だと思う。こうさせたのはうらたさんなんですから、責任とってくださいね。なんて。
「へ、てことは、」
「センラさんは何も悪くないです。巻き込んでごめんなさい。」
センラさんの目を見て頭を下げる。本当ごめんなさい。
「っごめんセンラ!本当ごめん!!」
「ええですええです、大丈夫!センラは気にしてません。」
むしろお熱い2人が見れて大満足ですわ。と朗らかに笑った。
「っあ、センラもそろそろ行かないと!しおりに怒られますわ!」
「!センラさん、引き止めてすみません。しおりによろしくお願いします。」
「ほんとにごめんなセンラ。デート楽しんでね。」
「はーい、大丈夫やで!ありがとうな!!」
大きく手を振って去っていくセンラさん。うーん、幸せそうで何よりです。
ばいばいと手を振ってようやく我に返る。
...そうだ、私うらたさんの腕の中だ。
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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2021年9月26日 13時) (レス) @page25 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 西城りんごさん» コメントありがとうございます!私もこんなこと起きないかなーって妄想しながら楽しんで書かせていただいてます笑実際起きたら幸せですよね!!ありがとうございます、少しずつにはなるかもしれませんがたくさん更新していきますね! (2020年1月4日 10時) (レス) id: 657cefc331 (このIDを非表示/違反報告)
西城りんご - コメント失礼します!この作品面白いと言うか、全オタクの理想が詰まってるwもちろん面白いですよ!羨ましい、羨ましすぎるw更新待ってます! (2020年1月3日 18時) (レス) id: 856e5af163 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - ありがとうございます。よろしくお願いします! (2020年1月2日 23時) (レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 鹿野ユズナさん» リクエストありがとうございます、全然大丈夫ですよ!承らせていただきますね! (2020年1月2日 23時) (レス) id: 657cefc331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るり | 作成日時:2019年12月8日 15時