【完結】愛しき実験ハムスター〈２〉【名探偵コナン】

愛してください８０ ページ37

コナンside




？｢コウル、何があったの？｣

コウル｢家が燃えちゃった．．．｣


再びしゅんとなったコウルの頭をサリトス？が撫でた。

沖矢さんと安室さんは不穏な気配を消して笑みを浮かべている。

二人とA以外、まるで時間が止まったかのように動かなかった。


コウル｢この人たちが慰めてくれたのー！｣

？｢そうでしたか、この子がお世話になりました。｣


沖矢さんが不審げに片目を開眼する。


沖矢｢失礼ですが、お名前は？｣

サリトス｢名乗り送れて申し訳ない、サリトスです。｣


沖矢さんの感じた違和感が分かった。

組織の連中がコードネームを易々と明かすなんておかしい。

ましてや裏切った人間の行動とは思えない。


コナン｢お兄さんは、何者？｣

サリトス｢何者って言われてもねぇ、この子を預かってる優しいおにーさんだよ？｣


冗談めかした口調でかわされる。

かわされるけど＿＿＿＿＿＿


安室｢．．．一般人だな。｣

コナン｢うん、おかしいよね。｣


呟きながら沖矢さんをみる。


沖矢｢顔が違う、声も、赤髪と口調だけが同じだ。｣

コナン｢！｣


野次馬の集まる場所から数メートル。

全焼した家をバックに言われたのは、信じられない一言。


サリトス｢君たちはオレの知り合いなのかな？実は、オレ＿＿＿＿＿＿記憶がないんだ＿＿＿。｣

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