【完結】愛しき実験ハムスター〈２〉【名探偵コナン】

愛してください８１ ページ38

コナンside





ホテルの一角、沢山の盗聴盗撮道具をつけた部屋でサリトスの事情聴取が始まっていた。


沖矢｢最後の質問です。貴方は本当にこの写真の人たちに覚えがありませんか？｣

サリトス｢はい。｣

コナン｢＿＿＿反応なし。組織の記憶がないのは本当みたいだよ。｣


脈と瞳孔、視線や行動などを沖矢さんと安室さんに監視されながらの質問攻め。

全て反応なし。

サリトス｢ねぇ、コウルの様子が気になるんだけど、まだあってはダメ？｣

コウルとAは別室で灰原に見て貰っている。

もし嘘だとバレたサリトスが盾にしたらという最悪の状況を考えてだったが、無意味だったようだ。


コナン｢こっちだよ！｣

隣の部屋に連れて行く。


サリトス｢コウル。｣

コウル｢サリトス！｣


サリトスの登場に顔をほころばせ、コウルが抱きついた。


質問の回答をまとめると、今は燃えてしまったあの部屋で目を覚ました時、すでに記憶はなかったらしい。

隣には謎の男の子コウル、机の上には沢山の指示が書いてある紙が置いてあり、サリトスはそれに従いつつコウルの面倒をみていた。

コウルの僅かな記憶を頼り己を形成し、今日まで生活してきたそうだ。


出かけたのも整形したのも指示通り。


でも何か引っかかる．．．


灰原｢まだ考えてるの？｣

コナン｢あぁ、まだ生き返りのトリックが分からねぇからな。｣

灰原｢二度も死体を残す方法なんてあると思う？｣

コナン｢あるからこの状況なんだろ。｣


生き返るなんて、無理に決まってる。

それも形を残してなんて。


『哀？』

灰原｢行きましょ、お菓子があるの。｣

『おかし！』


Aの個人情報、サリトスの生き返りトリック。


分からないことだらけだ。

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