【最強メガシンカ】世界でいちばん頑張っている君に 〜〜Final Stage〜〜【ポケモンXY特別編】

巨石を破る力 ページ8

上空からの攻撃の正体はロケット団という三人組だった。

「何ぼーっとしてんのよ！」

「さっさとハリさんを助けるニャ！」

「進め！」

台詞を言い切らないうちに蔦に攻撃され、飛ばされたが、カルネさんのサーナイトとキリナお姉ちゃんのニャスパー、プリムさんのニャオニクスのおかげで無事着陸したみたい。

巨石までもう少し。心強い援護射撃と声が届いた。

「蔦は気にするな！」

「まっすぐ突き進みなさい！」

「自分の力を信じて！」

ダイゴさん、カルネさん、お母さん。チャンピオントリオだ。

「あなたたちに明日を懸けるわ」

「きっと道は開けるはず」

一呼吸おいて、三人は息を合わせたように同時に指示を出した。

「「「サイコキネシス！」」」

メタグロス、サーナイト、ラグラージがそれぞれメガシンカして強化された力で蔦を操り、道を作る。

巨石に近づくにつれて、蔦の数は数えきれないほどに増えた。みんな頑張ってくれているけれど、こんなに多いとキツいかも……。

そんなとき無数の蔦が荒れ狂い、せっかく作ってもらった道を壊してしまった。全速力で駆け出していた私たちは道の喪失でバランスを崩し、弱くなる。そこに追い討ちをかけるように蔦が降り注ぐ。

「「ねんりき！」」

瞬間、体が浮き、蔦を避けるように体が動いてくれた。キリナお姉ちゃんのニャスパーとプリムさんのニャオニクスのおかげだ。

「世界を壊させないで！」

「こんな雑草に負けないでください！」

二人の声を背に受け、また走り出すが前方にはとてつもない熱反応。熱くて近づけない。巨石の膨大なエネルギーが処理しきれずに熱エネルギーになって漏れ出しているんだ。

「ゼニガメ、みずでっぽう！」

「ラグラージ、ハイドロポンプ！」

この熱を水で冷やしてくれたのはアカザさんとお母さん。

「アラン、あとは頼んだぞ！」

「A、あなたに託したわ！」

実の親からの信頼の言葉に、私とアランは共に答えた。

「「はい！」」

巨石へはあとわずか。内部への入り口を作らないと。
サトシはピカチュウにエレキボール、ゲッコウガにみずしゅりけん、アランはリザードンにかえんほうしゃを指示する。私はツドキにはどうだんを指示して、サトシとアランより前に出る。

みんなが「行け！」と叫ぶのが聞こえてくる。ここで私が力を使わなくてどうする。

「いっけぇぇぇ！！！」

一際大きな声を出し、私は自分の体から眩い力を放出した。みんなの技と融合して、巨石を破る力となる。

たった一つの可能性→←みんなの気持ち

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