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新たな旅立ち ページ35

アランと一緒に病院に帰った私は、先生方にとことん怒られた。まあ、脱走しちゃったんだから当然だよね……。アランは呆れながらも、ある程度私の肩を持ってくれた。後から事情を聞いて飛んできたお母さんにも怒られたけれど、純粋に私の復活を喜んでくれたし、パフォーマンス大会に出る度胸は評価してくれた。


私が思った通り、私の体は人間の基準では健康のようで、もう長期間の入院は必要ないとのこと。それでも、経過観察をしないといけないのと、人間ではない生物を相手にしているのと、私に脱走癖があるのが理由で、もうしばらく入院しなければいけないことになった。

まあ、入院生活も苦しくはない。バトルやパフォーマンスの練習はもちろんできないけれど、毎日いろいろな人が訪ねてきてくれたり、目覚めたラコイさんと一緒にリハビリしたり、それなりに楽しかった。


だけど、この日は何がなんでも外に出たかった。アランの保護下に入るという条件で外出許可をもらい、病院を出た。もともとアランと一緒に行く予定だったから、好都合だ。

「Aちゃん、アラン! 早く乗って!」

プラターヌ博士が病院の側に車を停めてくれていた。後部座席にマノンちゃんの姿もある。
私は後部座席のマノンちゃんの隣に、アランは助手席に腰を落ち着かせ、博士に礼を言った。

博士の車が発進し、ミアレの街に向かう。彼らの新たな旅立ちが今日だと聞いて、いてもたってもいられなかった私たちは、せめて最後に別れの言葉を伝えに行こうと決めていた。

博士は彼らがいる家の前に車を止め、インターホンを押した。私たちも車から降り、彼らの登場を待った。

サトシたちは私たちの姿を見て驚いたものの、笑顔で歓迎してくれた。

「どうしたんですか!?」

「みんなに挨拶をと思ってね」

私たちはそれぞれのこれからを話した。アランはカロス芸術大学編入、マノンちゃんは研究所で博士のお手伝い、サトシはマサラタウンからゼロからのスタートをするという目標を伝えあった。そして、セレナさんは。

「Aさん。私、いろいろな地方にパフォーマンスの修行に行くことにしました。まずはホウエンのポケモンコンテストで実力を試したいと思っています」

彼女の瞳に迷いや、私に対する羨みはなかった。

「踏ん切りをつけられたのは、Aさんのおかげです。Aさんの宣言を聞いて、みんなに笑顔を届けたいという想いを目の当たりにして、私も成長していかないとって思ったんです」

握手とハイタッチ→←宣言



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設定タグ:ポケモンXY , アラン , 長編   
作品ジャンル:アニメ
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名稀ーなきー(プロフ) - 最後まで読ませていただきました!最高です(><) (2023年1月21日 22時) (レス) @page50 id: abcac44663 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - マナさん» こんばんは!大変返信遅れてしまい申し訳ありません。質問大丈夫ですよ!どのようなことでしょうか? (2021年6月19日 23時) (レス) id: fb3c4754d3 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 頂志桜(サム)さん» こんばんは…!質問していいですか? (2021年6月17日 20時) (レス) id: 080dd1eb98 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - ミラさん» こちらこそ、最後まで読んでくださってありがとうございます!面白いと言っていただけて、うれしい限りです。ここまで辿り着けたのは皆様のおかげです。本当に、ありがとうございました! (2020年2月14日 21時) (レス) id: b07a161332 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 四年間、お疲れ様でした!面白いストーリーをありがとうございました! (2020年2月14日 21時) (レス) id: 741f87e9ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:頂志桜 | 作成日時:2020年2月1日 8時

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