p39. 見直したことを見直した ページ42
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そんなこんなでIH3日目。
当然だが俺の所属する洛山は順調に勝ち上がり、今日は準々決勝から試合が始まった。
そしてこれも難なく勝利。結局、俺はこの大会ではベンチを暖める役で終わってしまったが、赤司曰く「切り札を出すにはまだ早い」だそうで。
まあヤツ自身、殆ど試合には出ずに采配を振っていただけだったので、つまるところキセキ在籍以外のチームなどは…その程度ということなのだろう。
それにしても、キセキの世代というものは本当に化け物の集まりのような奴等だと改めて思った。
それは、隣で観戦していた大槻も同じだったらしく、カメラを構えるのも忘れて、黄瀬と青峰の戦いに魅入っていた。
「天才同士の試合ってこんなんになるんですね。見たことないけど、あのクソ赤司もこんなすごいプレーするんかなあ…」
「そのクソ司はそこの天才達を纏めてた奴だからな。あいつが一番の化け物だ」
「マジすか。キモいですね」
「ああ。キモいな」
俺もだが、赤司が入部してから奴が天才『らしい』プレーをしている所をまだ一度も見たことがない。とは言え、基本的なプレーにしても洗練されていて隙がないという時点で充分非凡なのだが。
奴がどんな能力を持っているかは聞いたことがある。しかし俺はつい最近一軍入りしたので実際には見たことはない。無冠のあいつらなら赤司の化け物加減てのを知っていると思うが。
結局試合は青峰擁する桐皇学園が勝利し、海常高校はベスト8で敗退。
試合観戦から洛山の控え室に戻る道中、赤司が会場を後にする黄瀬達を見ている姿を見かけたが、赤司は黄瀬に声をかけるわけでもなく、ただじっと見ているだけだった。
後で赤司に、「ぶっ殺すんじゃなかったのか?」と聞けば、「WCまでは生かしておいてやろうと思ってね」と返ってきたことに対し、物騒なのに変わりはないが、こいつも慈悲の心があったんだな、なんてどうでもいいことを思った。
その後ホテルにて
大槻「も〜〜最高……ますます黄瀬くんのこと好きになった……割と本気で海常高校に転校したい……」
赤司「ふむ…やはりあの場で息の根を止めておくべきだったか……」
俺「(頭を抱える)」
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p40. どこまでもかわいそう→←p38. 俺は保護者じゃねえんだよ
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かばん - 番外編の『ナニは入ってません』でクソワロタンバリンシャンシャンw (2019年7月1日 18時) (レス) id: bbcce8e0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ししざ(プロフ) - 更新プリーズ (2019年6月4日 19時) (レス) id: f750d8e997 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - めっちゃ面白いです!笑いが止まりません!続き楽しみにしてます! (2019年3月22日 21時) (レス) id: a6be0e3a0d (このIDを非表示/違反報告)
松村ユノ(プロフ) - 赤司のキャラ崩壊っていつ見ても笑い疲れる() (2018年5月6日 15時) (レス) id: 645b0b4b0b (このIDを非表示/違反報告)
れもん - チート赤司様があわててるとこがギャップでかわああですね (2018年4月2日 17時) (レス) id: 4b5f57253f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:縁樹 | 作成日時:2014年12月5日 19時