p19. 凡人の苦悩 2/2 ページ19
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「ちょっ、いいのかよ赤司ぃ！大槻、本当に辞めちゃうんじゃないの！？」
「ありゃちょっと言い過ぎだぜ。さすがに大槻が可哀想だ」
「そうよ！部を辞めろだなんて…！」
「…ここの信条に付いて行けないのなら、去るのは当然だろう。そんな者はここには必要ない」
五冠の3人が赤司に詰め寄る。しかし、赤司も苛立っている為、ヤツ等の言葉など当然聞き入れやしない。
「去ったマネージャーなどを気に掛ける暇があるなら、練習に集中しろ。大会で無様な試合をするような事があれば――わかっているな」
殺気を含ませ怒気を孕んだ声でそう言えば、この男の手によって調教されたしがない部員達はハイorイエスで頷くしかないだろう。
それっきり、誰も大槻を追うことなく、彼女の名前すら出さずに、昨日の練習は終了した。
というか、話題に出す暇もなく、まるで八つ当たりしてるかのように赤司が練習を厳しくし、更に練習の雰囲気も最悪だったから、昨日は心身ともに疲弊してしまって日記を書く気力なんか無かった。
そして今日だが、大槻は部活に来なかった。まあ辞めると言ったし、当たり前ではあるのだが。
やはりどこかピリピリしていて、普段も居心地の悪いチームではあるが、今日は一段と酷かった…がそれは雰囲気だけでなく、コンディションもだった。
一見いつも通りのプレイをしているが、どこか動きがぎこちないし、全員練習に身が入っていない。そしてそれが一番顕著に現れていたのは、赤司だった。
思うようにいかないプレーにまた苛立ちが募り、集中しきれない。主将様がこんな調子だから当然、部員もそうなる。で、雰囲気がまた悪くなる――負の連鎖だな。
たった1人、マネージャー如きで…と思うが、彼女は他でもない、主将様の想い人なのだから仕方ない。あんな喧嘩をしてしまえば、尚更だ。
赤司は本心で言った訳じゃないんだろう。恐らくだが。しかし大槻は、今まで抑えていた本当の気持ちが爆発したってとこだな。
彼女は無駄に責任が強い。そんなんで疲れないのかと思っていたが…そりゃあそうだよなと、彼女の言い分を聞いて同調した。
ヤツ等みたいな天才とは違う。ヤツ等が軽々とこなせることが、俺達には出来ない。当然だ、アイツ等は特別なんだから。
大槻が何故そんなことを急に言いだしたのか――まあだいたい察したが、とにかく面倒な事になった、この一言に尽きる。
さて、どうするか。
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かばん - 番外編の『ナニは入ってません』でクソワロタンバリンシャンシャンw (2019年7月1日 18時) (
レス) id: bbcce8e0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ししざ(プロフ) - 更新プリーズ (2019年6月4日 19時) (レス) id: f750d8e997 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - めっちゃ面白いです！笑いが止まりません！続き楽しみにしてます！ (2019年3月22日 21時) (レス) id: a6be0e3a0d (このIDを非表示/違反報告)
松村ﾕﾉ(プロフ) - 赤司のキャラ崩壊っていつ見ても笑い疲れる() (2018年5月6日 15時) (レス) id: 645b0b4b0b (このIDを非表示/違反報告)
れもん - チート赤司様があわててるとこがギャップでかわああですね (2018年4月2日 17時) (レス) id: 4b5f57253f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縁樹
| 作成日時：2014年12月5日 19時
