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story30 ページ32
｢おまたせー｣
ジュースを持って二人の元に戻る。
私は良亮くんにコーヒーを渡した。
｢ありがと｣と受け取ってから良亮くんはすぐさまにコーヒーを飲んだ。
どうやら、喉が渇いていたらしい(笑)
｢そう言えば、さっき戸塚見たよ｣
みんなでテーブルを囲んで飲んでいると、藤ヶ谷くんがそう言った。
｢え！？トッツーいたの！？｣
｢うん。服かなんか見てたよ｣
｢マジかぁ…｣
会えなかったことが残念なようで、良亮くんはがっくりと肩を落とした。
そんな良亮くんを見て藤ヶ谷くんが笑う。
｢どうせ明日会えんだからいいだろ｣
｢まぁね…｣
てもやっぱり会いたかったみたい。
声のトーンが若干下がっている(笑)
━━━━プルルルル…
しょんぼりしている良亮くんを見ていたとき、私のケータイが着信音を出した。
私はケータイをカバンから取り出し、通話ボタンを押す。
｢もしもし？｣
｢彩奈ちゃーーーーんっ｣
｢どうしたの…みっくん …｣
｢何？！そのちょっと辛気そうな声はっ！？｣
｢いや……｣
終始テンションが高いみっくん に、私は苦笑する。
フフッと笑っていると、三人が不思議そうな顔をして私を見た。
｢今どこにいるの？家に居ないみたいだけど…｣
｢あ、今は良亮くんの買い物のお付き合いしてるけど？｣
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作者名：Vanilla | 作成日時：2014年5月27日 15時
