叫び(シェアハウス) 5 (ページ40)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:7,546 hit

静かな病室ページ40

翔side

静かだ。
結構な人数がいるのに…
子供がはしゃいでる声と時計の音しか聞こえない
皆、佇んでる
父さんと〇は、椅子に座ってスマホをいじってる
俺もベッドの上で携帯いじってる

父「っふw」
〇「ｸｽｯ」
「何笑ってんだよw」
父「いや、こんだけ大人数いて」
〇「すげぇ静かだもんw」
「まぁ、笑うわなw」

そりゃ、さっきまで笑えない状況だったからな？
未だに泣いてる奴もいる
俯いて、後悔してる奴もいる
話そうとして辞めるを繰り返してる奴もいる
何だこの光景
刻一刻と面会時間終了が近付いてきてる

「明日、辰にぃ所行こっと」

俺がぼそっと言うと、やっと口を開いた

智「辰にぃって…？」

「俺がガキの頃よく遊んでくれた人」
〇「言い方素っ気なw」
「これ以上は、言わない」

シ「なんで…？」

「君等、俺がもし次逃げた時、その人使うでしょ？」

俺の問いに大野さんが否定しかけて俯いた

父「お前は…」
「何さ」
父「はぁ〜」
「…虎。これだけは覚えとけ」

虎「…はいっ」

「教えてくれって言われて教えたら、お前あの場所に送り込むからな？」

虎「ﾋｯ…わ、分かりました。もう、しません。」

「脅しじゃねぇぞ？次やったら入れるからな？」

虎「はい。」

父「あの場所ってさぁ、移動したろ？」
「うん。俺しか知らない」
父「お前と、送る奴だけ？」
「そう。」
父「俺が送り込んでた所、沈没したからなw」
「あ〜爆破させてw」
〇「なぁ、まぁまぁビビってるぞ？その会話」
「一般人は知らなくていい事だよ」
〇「お前も一応一般人」
「いや、俺は…って面会時間終了じゃん」
〇「じゃ、帰るわ」
「うぃ。お疲れ〜」

言いかけた言葉を飲み込んで、皆を返した
俺は、闇の住民だよ。
俺がもし、ジャニーズに入ってなかったら…
そんな考えは辞めよう
考えるだけ…無駄な気がする
俺は夜中の内に荷物を纏めた
朝方になったら、出られるように
置き手紙を添えて
怒られたくないから、父さんと〇には伝える

↓次の日の早朝

おはようございます。
今の時刻！4時半です！
おめめパッチリですよ〜

「さて、行くか。俺の生まれた街に」

この時間なら、辰にぃとおっちゃんは起きてる
店の前か公園で一服してる

↓あの街

「変わんねぇ〜w」

少し田舎。鳥が鳴いてる。
朝ご飯の準備をしてる家が複数
…いたいた

「辰にぃ〜！おっちゃん〜！」
辰「翔？」
お「翔ちゃん？」
「おはよう！」
辰「抜け出しか？」
「置き手紙置いた」

抜け出し…間違ってない