お話し合い ページ39
翔side
「さて、何から話そうか」
〇「言い方怖っ」
虎「申し訳ありませんでした！」
「それは、俺に対して？父さんに対して？」
虎「翔さんです」
「で？」
〇「怖っ…」
虎「過去を話してしまい、申し訳ありません」
「何故話した」
虎「信頼していると勝手に解釈したからです」
「信頼はしてるさ、だが…お前、大野さんの優しさを利用って言ったな？お前に、何が分かるんだ？」
虎「勝手な事してすいませんでした！」
俺は感情を出さずただ淡々と続ける
「次に、大野さん。君は或る意味被害者だね。
サラッと教えてくれるなんて思わなかったろ？
自分を責めた日もあったろうな？
なぜ知ろうと思ったんだ？」
智「…自分の事あまり話さないから…何を言ったら傷付くのか、分からないから。知っておきたかった」
「で？知った結果。あんたは無意識に傷付けた。父さんに言われたよな？次もしこんな事があったらって」
智君ははっとした
そして、後悔した様に下唇を噛んだ
父「帰って来るんか？」
父の問い掛けに首を横に振った
だってこれは、俺も悪いから
逃げまくって、結果倒れてるから
今回は、俺にも非がある
俺が次の言葉を言おうとした瞬間、扉が乱暴に開いた
和「嫌だよ！」
潤「居なくならないでよ！」
モ「謝るから…」
マ「まだ一緒にいたいよ！」
シ「行くなよ…翔」
「和…大野さん。これは君の作戦？」
此奴らを使えば…なんて考え大野さんは出来ない
それを知ってるけど
智「何で…皆ここに」
和「頼まれてない！」
潤「離れたくないから」
モ「俺達の意思でここに来た」
マ「翔さんっ…お願い…行かないで」
何泣いてんだよ…伸ばそうとした手を引っ込めた。
〇「もう決まってんだろ？」
「でも、今言ったら反省しない」
父「すると思うぞ？」
「どうかな」
3人でコソコソ話してると、不安に思ったのか、和と潤が、俺に飛び付いてきた
「おわっ！」
和「お願いっ…」
潤「翔君っ…」
和潤「行かないで！」
〇も父さんも呆れた顔で俺を見た
ハイハイ、わかりましたよ
俺は2人の頭を撫でながら言った
「今回は俺にも非があるし、何も言わない。」
俺の言葉に皆の顔が明るくなった。
でも言わなければならない事がある
「ただ、もしこれ以上俺の過去を知りたいなんて思ってみろ。俺は、辞める事も考えてるからな」
その言葉にまた俯いた
父さんは、俺の頭を小突いた
これは脅しじゃない
明日には帰れるし
「さて、何するかな。」
俺の言葉が病室に響く
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年3月10日 0時
