叫び(シェアハウス) 5 (ページ38)

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回収ページ38

翔side

まさか俺がジャケットかけた犬がここに居るとは

「辰にぃ、この犬」

辰「あの橋の上にいてな、あの人達がダンボール持ってこの犬お願いします！って言ってジャケット持って行った」
お「で、連れてきたんか？」
辰「だって、可哀想じゃんか」

「良かったな」

辰「翔君、また来たよ？あの人たち」
お「どうする？追い返す？」

「裏から逃げるよ」

辰「分かった。行け」

「犬達、よろしく」

ｳｨｰﾝ

シ「あの、犬達元気ですか？」
智「ここに居ますよね？翔君」

辰「居ないよ。」
お「犬は元気じゃぞ？」

その声を聞き、俺は外に飛び出した。
まだ雷は鳴っている

辰「ありゃ、見つかったなぁw」
お「そうじゃな」

ピカッ…ドーンッ！

辰「落ちたし」

シ「居た！」
智「ありがとうございました！」
虎「翔！」

熱が高くなってるのを感じた。
2日間の休み、俺は風邪でダウンだな
そして、俺が飛び出したあの日の橋の上に立った
熱で暑いのに雨のせいで寒い
温度がごちゃごちゃだ
足もフラついてる

「落ちたら、死ぬなw」

情ねぇ、逃げ場を失った

「落ちたら、母さんの所行けっかなぁ」

俺の声は雨でかき消される。
唯一聞こえてた人が俺の足を掴んだ

智「逝かせる訳ねぇだろうが！」

智君が俺の足を、シルクが俺の右腕を掴んだ
完璧に負けた。鬼ごっこ終了の合図だ
道路に降ろされ、逃げない様に腕を掴まれた
もう、逃げる気ねぇよ。今にも倒れそうなんだから

智「もう、逃がさねぇ」
シ「冷た過ぎだ…」

「GAME OVER」

俺の残念そうな声と共に雅紀達の焦った声
俺の体には痛みが走った

ドサッ

雅「翔ちゃん！」
虎「凄い熱だ…病院に運ぼう」
智「おぶるよ」

「はぁっ…はぁっ…」

和「翔…ちゃん」
潤「やだよ…翔くん」

あぁ、弟達が心配している
声が出ない、辛うじて動く左手で和の頭を撫でた
その後は知らない
起きたらベッドの上だもんw
横には親父と〇
俺が起きたのに気付き微笑む

父「起きたか？悪ガキ」
「もう、反論しねぇよ」
父「あの時我慢してたんだな。気付かなくてすまん」
「どうせ、まだまだガキだよ」
〇「不貞腐れんな」
「俺、どの位寝てた？」
父「驚くなよ？」
〇「今日運ばれてきて今日起きてんだよ」
「俺の回復力すげぇ〜」

わいわい話してると、ガラガラっと誰か入ってきた

父「大野君だよ」
〇「どうする？」
「起こして」

〇に起こしてもらって智君を見る
その後ろには虎も居た

父「虎。入れ」
虎「はい」

項垂れてるw