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心なんて詰まらないもの。 ページ6

今日のシフトをこなすと、今一度閻魔庁に向かった。

「鬼灯様、お待たせしました。」
「いえ、お疲れ様です。」

淡白な言葉を交わしながら鬼灯様についてまた歩き出す。すぐに一室へと通されたが、まさかとは思うが

「自室ですか。」
「何か問題が?」

さらっと言ってはいるが警戒心がないのかこの人は。プライベート空間をこんな簡単に見せるなんて。金魚草と呪いの類いが多すぎて逃げ出したいような部屋ではあれども。

「ああ、どうこうする気はないので安心してください。」

そこは気にしてないです、鬼灯様。

「それで、何のお話ですか?」

私は扉の前から動かずに、鬼灯様はベッドに腰かけた所で話を振る。

「いえ、貴女の過去の話を少し。まあ大体分かってはいますが改めて聞いてみようかと。親御さんや自身に憑いていた者についてどう思っていたのかも含めて。」


正直なんだ、そんなことかと思った。聞かれ慣れたことだったから。






「分かりました。それでは語りましょうか。」



ひどく詰まらない話ではあるけれど。

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作者名:あやなし | 作成日時:2018年10月14日 23時

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