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マセガキ_57_ ページ10

ドタバタと嵐のように俺の部屋を走り回っては直ぐに家を出て行った独歩
出て行く所で腕を引っ張りキスをしてやると顔を赤くさせ逃げるように走って行った

『さてと…俺も久しぶりに学校行くか…』

午前11時30分、俺は家を出た
そう、完全に遅刻である

_____
__
いつもは耳煩い女子の声が廊下に響いてこない
何故だ?と思いながら教室のドアを開けるとズーンっと重たい空気が流れる

教室内を見渡すと俺の席に二郎が座りイライラしているのか誰一人として二郎の傍に寄ろうとしない

『おい、二郎…そこ俺の席_』
話している途中にタックルの如く抱きついてくる二郎
何がどうなっているのか分からなかった俺はそのまま後ろに倒れ床に座り込んだ

『ッ…てぇな!なんだよ!』
「……だ…………って」

『あ?』
「兄ちゃんがAに抱かれたって言ってたんだよ!本当かよ!!」
泣きそうな顔をして此方を見つめ胸ぐらを掴んでくる

『抱くも何も…今回のは向こうが悪いつーか…』
「に、兄ちゃんが…Aに……」

俺はこの数日でコイツに細菌呼ばわりでもされているのだろうか…
『それで、一郎サンがどうしたんだ?』
「ぁ…そうだった、兄ちゃんがどうしても会いたいって言うんだよ…だから…今日…」

どうやら俺は一郎に呼ばれていたらしい、前回の事か…それとも依頼者に何て言えばいい等の質問だろうか…そんな物わからないで済ませる事も出来るだろうに…

「それで…今日暇か?」
まぁ、二郎がいて一郎1人で養うには金は少しでも多い方がいいもんな…情報量によって金額も大幅に変わってくる…
『あぁ、暇だ』

同情…だろうか、それとも心を許してしまったのか
コイツらになら俺の事教えてもいいと、少し思ってしまった

時は流れるように過ぎてゆき、放課後のチャイムが鳴り響く
『二郎、お前の家って窓に…あの、萬屋ヤマダって書いてる所なのか?』
「おう、前に一度来た事無かったか?」

『あー、行った事があるような無いような…』

以前気絶した二郎を一度家まで送った事があった、でもその時は誰もおらず、一人暮らしなのかと疑ったが靴が何足かあり、一人暮らしではないのか等勝手に推測していたのだ

「ここだぜ!」
『おぉ…』

何度か見た事のある【萬屋ヤマダ】
広告やチラシ等で何度か見た事があり、追加で言うと無花果に「ここだけには頼るな」と言われた所でもある

「兄ちゃん呼ぶからソファーで待っててくれ」
そう言って二郎はリビングを出て行った

マセガキ_58_【山田三郎】→←マセガキ_56_【観音坂独歩】



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設定タグ:ヒプノシスマイク , BL , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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- すごい大好きです(/'')/更新まってます!! (2021年4月9日 22時) (レス) id: 9d80137707 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます! (2021年3月5日 22時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん - 頑張ってください!更新待ってます! (2021年2月27日 17時) (レス) id: c63af39f09 (このIDを非表示/違反報告)
マリー - がんばってください!!! (2021年2月14日 22時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
マリー - 更新待ってます!! (2021年2月14日 22時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカン | 作成日時:2020年10月29日 22時

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