マセガキ_70_【山田一郎】 ページ23
山田一郎は童貞であると共にもちろん処女(?)である
行為についての知識はあっても経験はなかった
大きく深呼吸し自分自身を落ちつかせる
一郎は何をすればいい?と呟き自室にあるスマホとパソコンを同時に使い調べていく
調べれば調べるほど知らない情報ばかりである
調べている途中に、ある記事を見つける
『萎えることベスト10!』
これは、チェックしといた方がいいんじゃないかと一郎の本能が叫ぶ、Aが男相手が初めてではないし、間違いなく女との経験もあるだろう
相手を不快にさせないためのマナーは、知っておくべきだ
タップをして記事を読んでいくと
『相手の喘ぎ声がキモくて萎える』
『汚い声だと抱く気が失せる』
『演技が過ぎる声で萎える』
山田一郎は焦った、これはやばくないか?と
この記事は普通の女性と男性においての記事だ、つまりこのキモかったと言われているのは女
女でこうやっていわれるってことは、男はもっと駄目なのでは……
女声を出せない一郎にとっては絶対に出せない音域である
喘ぎ声は絶対に萎え物件である
さっきの記事には演技も駄目だと書いてあった
こればかりは準備でどうにかできる物ではないと悟った一郎は天井を見上げ、呆然とする
いっそ断るか?という考えが頭を過ぎったがAが折角俺を抱いてくれるのに…という考えも出てくる
断ったらもう誘ってくれないかもしれない、それに、俺だってAの………ッ
矛盾点が多い感情ばかりが頭を埋め尽くす
一郎はハァッと溜息をつき気持ちをリセットする
兎に角、変な声を聞かれて嫌われるのも嫌だと心の底から思った一郎
と同時に、Aに(無理矢理ではあるが)抱かれる関係になれたのに…!という意地が出てきてしまう
「よしッ………絶対に声出さねえ…!」
そうすればAは萎えない、それに今考えれば隣で弟達が寝ている中俺の萎える声を出すのはまず論外
まぁ、言ってしまえば一石二鳥だ
痛かろうが気持ちよかろうが、声を出さない
不安な気持ちしかないが、大人しく待っていると、ガチャとドアが開いた音がした
「お、おかえり、A…」
『おかえりってお前…風呂行ってただけだぞ?』
風呂に行っている間が長く感じた一郎は外出でもしていたように思えていた
部屋に入ってくるAの姿を見つめるパンイチで首からかけたタオル、そんな姿が妙に色気のあり、顔を背けてしまう
『ほら、立ってないでベット座って』
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屑 - すごい大好きです(/'')/更新まってます!! (2021年4月9日 22時) (レス) id: 9d80137707 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます! (2021年3月5日 22時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん - 頑張ってください!更新待ってます! (2021年2月27日 17時) (レス) id: c63af39f09 (このIDを非表示/違反報告)
マリー - がんばってください!!! (2021年2月14日 22時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
マリー - 更新待ってます!! (2021年2月14日 22時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカン | 作成日時:2020年10月29日 22時