マセガキ_62_【山田三郎】 ページ15
『………お前、熱すぎだろ』
子供体温とはいえ、こうして抱きしめればある程度熱さ感じられるが仕方ない思っていたが、それ以上だった。肩も、背中も、顔も、熱くずっと触れていると火傷してしまいそうだった
『お前、本当は熱なんじゃねぇの?』
俺の冷を持った手の平を三郎の冷たい頬を覆うように触れると、三郎は首を横に振った
暗闇の中でよくは見えないが、俺が触れ冷たさが伝わったのか三郎の顔は気持ちよさそうな顔をした
『お前なぁ…俺が言うのも何だが、もっと頼れっての』
「………………誰に」
『誰かに…まぁ…兄達が無理なら俺でいいだろ…呼べば遊びに来てやるし』
三郎は目を丸くした
どうせコイツは一郎や二郎に我儘を言えない言っても良い筈なのに、兄に対して三郎は自分で自分のブレーキをかけてしまうのだろう
その癖、先程のように俺にはアクセル全開で嫌味やら暴言やらを突っ込んでくるのには謎しかないが
「………うるさ、い」
三郎は小さな声でそう言うと、俺の肩に顔を埋める。三郎、と名を呼ぶと赤い顔した三郎がこちらを見上げる。
「………え、ぁ」
目を開いた三郎の頬を両手の平で包み、口付けた
唇と唇を触れ合わせたのは一瞬だけ、俺はすぐに肩を強ばらせている三郎の口の中に舌をねじ込んだ。
「んッ!……ふ、んぁ……ッ、ぅん」
流石に口内は温かい。
液の絡まる音と共に、三郎の熱の篭った吐息が口の端から零れる
三郎は目をギュッと瞑り、必死に俺の蠢く舌を追いかけようとぎこちなく自らの舌も動かし出す
抵抗するのかと思っていたが三郎の手は俺のシャツを力強く握るだけで先程のように反抗しない
抵抗する気がない事を確認し、俺は三郎のスウェットの中に手を入れ、柔らかな肌に指を這わせる。
「んぅッ!ぁ、はぅ、ん……っ…」
三郎の身体より一回り大きいスウェットの中で腰から背中、項まで指を這わせてから下に戻り腹を、そして胸を余す所なく触り尽くす。触れたところから順に熱が点っていく
キスで気分が高揚しているのか、簡単に熱は飛んでいかず三郎の身体の中で留まっていた
そろそろ良いかな、と口を離してやれば、三郎はとろんとした瞳でこちらを見つめていた。
兄弟揃ってこういう所は似ていると思いながら俺は今の羨ましいと言う気持ちを隠すように三郎を強く抱きしめる。
「んぅ……、」
『悪い、強くしすぎた』
「んん……そうじゃなくて…………」
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屑 - すごい大好きです(/'')/更新まってます!! (2021年4月9日 22時) (レス) id: 9d80137707 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます! (2021年3月5日 22時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん - 頑張ってください!更新待ってます! (2021年2月27日 17時) (レス) id: c63af39f09 (このIDを非表示/違反報告)
マリー - がんばってください!!! (2021年2月14日 22時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
マリー - 更新待ってます!! (2021年2月14日 22時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカン | 作成日時:2020年10月29日 22時