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40話 ページ40

「止まるなA!」


「っ… 玖ノ型 水流飛沫・乱」






悲鳴嶼さんに呼ばれて、悔やむ余裕さえない怒りをぶつけた。





時透と玄弥が命を張って作ったチャンス、足を止めたらダメだ、刀を振るう手を止めたらダメだ。









「水の呼吸…ッ、弐ノ型・改 横水車!!」




あの時と何も変わってないじゃん、



結局また助けられる側、









鬼に負けないと思ってたのは私だけ。



結局二人の作戦があってやっと上弦の壱と渡り合えてるだけ、









「月の呼吸、」

「ねじれ渦ッッ」





愈史郎って人のところに連れて行くから、




横になってないで起き上がってよ、



一緒に戦ってよ、









まだ、無惨がいるんだから。









お願いだから、









「水面斬り、打ち潮…滝壺ッ!」









ときとお、








げんや、









「月の呼吸… 拾肆ノ型 兇変・天満繊月」



「う“っ…い”ッッッ」






感情に収拾がつかない、助けてお兄ちゃん。




あんまりに目元が熱いの、攻撃体勢が崩れて支柱に叩きつけられたから痛いの。









「A!!くっ…だが今なら首を狙える、岩の呼吸…」


「良い仕事するじゃねェかバカ女ァ!!」









痛い、





もうやだ、辛い、逃げたい、投げ出したい、









助けてお兄ちゃん、お兄ちゃん、義勇お兄ちゃん、









「良くやったA…、お前のおかげだ」


「不本意だがお前のおかげで斬れたよォ」









おにいちゃん、






「倒した…?」





「あぁ、ここにいる全員のおかげだ。」


「あァ?…どうしたァ」







「顔、見えない」








真っ暗な視界で、上弦をやったと聞いた。




真っ暗闇で浮かんだ顔とは違う、一緒に戦ってた人の声。









顔中が生温い、血かな。









「おいお前、目…」







暗いの、視界が真っ暗なの。




不死川さんと悲鳴嶼さんの声はするのに、姿が、見えない。









さっきから、視界に何も映らない。









「みえ、ない…」









助けて、お兄ちゃん。

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柊蓮(プロフ) - 毎年、誕生日に読んで号泣してます…大好きです。この作品も、同じ作者様の作品も。ついに夢主ちゃんとおんなじ16歳になりました…来年もまた読みに来ますっ素敵な作品を本当にありがとうございます。 (2月9日 1時) (レス) @page50 id: 4d2be51c25 (このIDを非表示/違反報告)
芽依 - ボロ泣きです、、最高です、後日談までもう泣けてくるんですが、、すれ違う兄妹の書き方が神ってますね、素敵な作品を読ませていただきありがとうございました、、! (1月30日 10時) (レス) @page50 id: e9435a06b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 涙止まりませんでした、、、出会えて良かったです、、、 (11月24日 13時) (レス) @page50 id: 477ea6ec3d (このIDを非表示/違反報告)
ピンス - 流石に泣きました。後日談も最高です。神作品ありがとうございます… (11月10日 23時) (レス) @page50 id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - めっちゃ泣きました。凄い良いお話です (10月5日 18時) (レス) @page50 id: e622d65d6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年7月26日 20時

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