17話 ページ17
「嘘でしょなんで翌日任務復帰？上弦撃破に貢献した人に休みくれる優しさはないの？」
「嫌なのは僕も一緒だから黙ってくれる？」
「天才剣士が嫌がる任務ってどんなの？死ぬやつ？？」
天元が引退しやがった所為で任務が格段に増えた。
ほら、あの人戦闘狂だから率先して任務行ってたじゃん、辞めんなよ。
「Aと一緒なのが嫌なの、うるさいから。」
「ご、ごめん…でもさぁ怖いものは仕方ないじゃないの…」
基本さん付けの無一郎が私にだけ呼び捨てなところナメられてるなって。
ナメられる心当たりしかないんですが。
「死に損ないも極めると大変だね。なんでも良いけど足手纏いだけにはならないでね」
「足手纏いって判断したらひと思いにやっておくれ…」
「僕の結構刃こぼれしてるから痛いと思うよ。」
「やだぁぁぁぁぁぁ」
怖いこと言わないでよ、と無一郎の背中にくっ付いて歩いた。
「っていうか刃こぼれ直しなよ…」
「なんだっけ、泉に落とすやつ？」
「それ斧…。刀鍛冶の里ね。温泉ならあるらしいよ…」
前に行ってなかったっけ、と聞けば、憶えていないと言われた。
そうそう、無一郎の記憶は長く持たないけど私の雑魚認識刻み込まれてるのはなんで？
「どうやって行けば良いの？」
「隠に連れて行ってもらう…かな」
「なんでそんな自信ないの。Aは古株だし通ってるでしょ。」
「1回だけ行ったことある…、ブチ切れられたからもう行かない…」
刀に熱心な人らしくて刃こぼれして持って行ったらぶん殴られた。本当格闘家だと思うくらい良いパンチだった。蛍さん。
「1回？どんだけ戦闘に謙虚に生きてんの？」
「悪かったねぇ臆病者で！」
そもそも戦闘に後ろ向きな姿勢と、蛍さん怖いから任務終わりはずっと刀拭いている。
「え、ちょっと待って。途中で無一郎の刀が折れたりしたら…」
サァァーっと顔が青くなる私と対照的に、無一郎は笑っていた。なんですかその笑みは、なんの笑みですか。
「その時は助けてね、Aサン」
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嘘でしょ、嘘じゃない、嘘すぎない？
_
「ちょっと…泣かないでよ。」
「うぅ…ごめんねぇ…一緒に死ぬのが私なんかで…」
「面倒くさ…」
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○○(プロフ) - とっっても感動しました(;_;)めっちゃ泣きました。ハッピーエンドでほんとに良かったですぅぅぅぅぅぅ՞߹ - ߹՞こんな神作品をありがとうございます！ (2月7日 15時) (
レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
バター - 死んじゃったからBADENDだと思ったけど大切な人守って転生させてHappyENDなの好き🥹💗💗 (11月4日 17時) (レス) @page50 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
錫也(プロフ) - 死んだ＝バッドエンドとか悲しい展開のお話じゃなくて、家族愛で友人愛で大切なものを守ろうとして戦う姿かっこよすぎて泣きながら小説読んでましたぁ……まだ止まりそうにもないですありがとうございます…… (8月25日 9時) (レス) @page50 id: 046abef528 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - 大体無惨戦で死んじゃう子はバッドエンドになるけどちゃんとハッピーエンドだったし泣きながらギャグに大爆笑するというカオスなことになりました！（ 素敵な作品をありがとうございました！！ (7月18日 22時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)
茶々葉(プロフ) - 素敵すぎるぅぅ……この作品と出会えてよかったです (2022年11月27日 12時) (レス) @page50 id: 9bb2c58fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年5月16日 0時
