【鬼滅の刃】むしろ清々しい。

18話 ページ18

「なんか寂れた集落だね…どこも電気ついてないよ」



「夜だし当たり前でしょ」


「そうですね…ごめんなさい」






その目やめておくれよ…、とポロポロ泣きながら滅と書かれた背中に引っ付いた。



不甲斐ない、不甲斐ないよ私。









「旨そうな人間が二人もいるなぁ」






「ほらごらん出たじゃない出たじゃない！！」


「霞の呼吸…」


「霞の呼吸！！」


「Aは違うでしょ」







スパッと鬼を倒してくれた無一郎に、もうお願いだから黙って落ち着いて、と14歳に諭されるの切なすぎて泣きたい。泣いてたわ。






「お飾りだとしても上弦と戦ったんでしょ。」


「お飾りって言ったよこの人」




そうさ何も間違ってはいない、私は遅刻したお飾りさ。







「本当普段どうやって任務遂行してるわけ？」








「実弥はハングリーだから鬼に向かっていくし、小芭内は側にいてくれるし、義勇にはずっとくっ付いてて…行冥さんは、」



「おかしいな、Aの事を聞いたつもりなのに別の人ばっかり出てくる。」






だって私はお飾りだもん…合同任務なんで実質パートナーがなんとかしてくれるもん…







「一人の時は…」









「人間め、食ってやる！！」


「会話中に出てこないでよ！伍ノ型 熱界雷！声かけておくれよ頼むからさぁ！！」





ゴロリと落ちた鬼の首に泣きながら訴えた。


そういうサプライズ精神要らないから本当。






「今喉元まで心臓出て来たよあんたの所為で！下手したら相打ちだよある意味！！」


「A、うるさい。」


「ごめんねぇぇ黙るね」







ぶわっっと涙を流して14歳の背中に引っ付いた。









「もう無理だよ…今ので内臓が不調だからもう無理ぃ…帰りたいよぉ…」






「ほんっっと歩きづらいこれ」


「これだけは勘弁してよ…」








_







頑張って帰りは自分で歩くからさぁ…






_









「うぅ…小芭内ぃ…実弥ぃ…ぎゆう…」






「僕はおんぶしないからね。」


「歩くよ…歩くから置いて行かないでおくれよぉぉ」

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