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「 あ、おはようございます 」
「 あ!おはようございます! 」
朝6時から出勤
娘の朝ご飯とお昼ご飯を作って
選択をして、掃除機をかけて
そして仕事
前までは仕事に来るだけでも疲れてたのに
今はそんなの当たり前になって、疲れなんてない
今日は彼はお休みで、深夜勤務の人もさっき上がったばっか
深夜に沢山になったゴミ袋を結めばゴミ出しへと行く
その道中、いつものスーツにいつもの髪型で
彼の彼氏
となる人物が立っていた
「 今日渡辺さんは … 」
「 あ、9時からです、毎週金曜は9時からなんです 」
「 あ、そうなんすね!ありがと .. 「 お友達、とかですか? 」
「 … へ? 」
彼がレジに行っている時
新聞を返却する為にコピー機から出てきた用紙を持って
もう一度新聞の場所へと行こうとした時
彼の携帯に偶然通知が入った
人の携帯なんか見てはいけないのは分かっているけど
目線が移り
思わず見てしまっただけなんだ。
沢山の非通知がある中
一際瞳の真ん中に映ったのは
たつや : 今日、会えたりする?
普通の友達でも確かにこのメッセージは送る
会いたいとも思う
だけど、何故か違うと思えた
彼とあの人だけの秘密で
きっと信用してる人にしか言えない事
「 … いや、なんでもないです
ココ最近渡辺くんと楽しそうに話してるのを見て
友達なのかなって 」
「 あ、あぁ!まぁそんなとこ、っすかね?
んじゃ俺行きます!ありがとうございます! 」
少し小走りでコンビニの駐車場から出る、あの人の背中を見ながら
俺は結び目をギュッと握り締めた
朝日が登りきって直接日差しが来る今現在
心が痛い。
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作者名:渚 | 作成日時:2022年4月29日 21時