検索窓
今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:44,744 hit

17 ページ17

:







唇を数度重ね合えば


リップ音を鳴らして唇を離す





半開きの口のまま見詰めあうと、深澤は “ フッ “ と

笑って落ちたシガレットを靴で踏み潰した








「 まだ翔太には早かったみたいだね 」

「 同い年だろ 」

「 んは、精神年齢的に俺の方が上だから 」







遠くを見ながら、また煙草を吸い始めて話す彼



やっぱり横顔綺麗だな





と思いながら胸ポケットに視線を移す







Peace。






嫌いな煙草だ。









「 今日、夜空いてる? 」

「 夜 … 17時以降でも良いなら 」

「 なら俺ん家に来て、一緒に飯食お 」







少し頬を火照らせながら言った彼は可愛くて


俺は勢いのまま彼にキスをする




さっきの、仕返しみたいな。





目を見開いて少し驚いた彼だが、直ぐに後頭部に手を回して


身体中の底から熱が湧き上がる様な熱烈なキスが俺を襲う

いつもなら目を閉じながらするはずなのに





今は目を瞑って俺だけに集中する彼を見たくて


少し目を開けながら彼を見つめる。





こんなに熱くなったの、きっと二度目。






「 … こんなんじゃ仕事戻れなくなるから、もう終わり

住所は後で送るから見といて 」

「 ん、おっけ 」

「 楽しみにしてるよ、またね 」







キスが終われば彼は鞄を持ち


優しく頭を撫でて俺から去った






俺は全身の力が抜けて、コンクリートに倒れ込む






ダメだ、仕事に集中なんかできない






火照りに火照って、赤らんだ身体達は既に彼を求めてる


行為的にじゃなく





好意的に。






「 わたな ... え、渡辺くん!?渡辺くんどうしたの!? 」






休憩時間があと少しだよという知らせを伝えに来たのか



阿部がドアを開けた先には倒れ込む俺


そりゃあ焦る。





阿部に身体を揺さぶられても俺はボーッと目の前に

生える雑草を見る事しかできない



もう身体は、彼に染ってしまってるかもしれない






「 すんません、寝てました 」





俺はそう言って重くて熱い身体を自力で起こし


阿部を見て、立ち上がる






「 なんか煙草臭いけど … 吸ってた? 」












:









「 夢中になるほど、吸いました 」







:

18→←16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
198人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , 渡辺翔太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年4月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。