えっとライバルですけど……???4【wrwrd!】

最後の一言 ページ31

＿＿＿



『おめでとう』


私が貴方に言う



"最後の一言"


＿＿＿

卒業式。


si「沢山のことを学び、沢山の人に恩返しができるように頑張ります」


死神の真剣な眼差しは


きっと、皆に刺さったよ。


頑張れ。


ci「周りの人に迷惑を掛けないような僕なりの道を歩み、たくさんの人を幸せにしたいです」


彼はそれを言い終わってから


空を見上げて微笑んだ。


チーノは少し泣いていたけど。


男だもん、


泣いちゃダメじゃん。


syp「…コネシマ先輩や、A先輩のような憧れの人のようになれるよう、頑張ります」


今日、わざわざ来ている


コネシマは、驚いた顔をしながら


その後、微笑んで泣いていた。


ショッピも、


そんなコネシマを見て


柔らかく微笑んでいた。


ri「グレースのような人になりたいです。」


たった一言。


レイアはそう言った。


不器用な伝え方は


私がいなくなってからも変わらない。


ただ。


その一言に

たくさんの気持ちが


詰まってる気がして。


嬉しくて涙が零れた。


彼が微笑む。


私はそれをずっと愛おしく思った。


＿＿


ri「…姉様っ」


＿＿


拝啓 卒業したレイアへ


卒業おめでとう

18歳になったレイアは

どんな感じですか。

やっぱり大人びてるのかな。

見たかったなぁ、その姿。

一緒に兄さんとウィリアム、3人で

卒業祝ってあげたかったなぁ。

まあいいや、こんな話忘れて。


レイア。

貴方は私に

希望を与えてくれた人物です。

ただずっと私に愛を教えてくれた。

ずっと言えてなかったけど、

嬉しかったの。

声も顔も不器用なとこも、

全部。全部、嫌いじゃないの。

これから先、私はずっといないけど

周りの人と支え合って、

幸せな環境で過ごしてください。



私、貴方に再会できて嬉しかった。

レイナという存在に変わって

レイアという存在が生まれたけれど、

性格も変わっていなかったし、

そのまんまだった。

嬉しかった。

私は愛してるとか伝えてなかった。

ごめんね。

でも、私は愛しの弟であって妹である

貴方を心から愛してます。

死んでも、貴方への愛は変わらないよ。


またね。


"また会おうね"


おめでとう。


＿＿

彼の背中を


私は眺め続けた。


そうして

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