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『レイア』
その声に彼は反応する。
涙でぐちゃぐちゃになったその顔で。
ri「姉、様ッ」
『……』
彼はただその場から動けずに
手紙を握りしめて
涙を流す。
『レイア』
また声をかけて、
彼の元へ近寄った。
ri「姉様ぁっ…」
涙をずっと拭き続ける彼も
本当に大切に思えて。
『…レイア』
私はまた名を呼び、
彼の頬に触れた。
ri「俺っ…そつぎょ、う……っ、したよｯ」
泣きながら、ずっと
私を見て、
そういった。
『ふふ』
泣いて喜ぶ兄さんの姿も見た。
ウィリアムが嬉しそうに笑顔で
写真を撮っているのも見た。
卒業している時のことを
振り返っていると私の手は
透き通って。
彼の頬に触れられなくなった。
ri「……姉様っ…？」
『…』
その声に微笑んで、
私は後ろを向いて扉の前にたった。
その頃には、
上半身も消えかけていた。
『おめでとう』
私が貴方に言う
"最後の一言"
＿＿＿
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葵羽/きう(プロフ) - ぽんさん» ご報告ありがとうございます。今後このようがないように気をつけます。 (2021年3月20日 23時) (
レス) id: a2bb5f4728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵羽/きう | 作成日時：2021年3月20日 23時
