何かの八話 ページ9
その言葉を聞いた瞬間に頬に冷たい何かを感じた。
涙だ.....
そっか.....私はこんなに高尾が好きだったんだ.....
気づかない内に惹かれてて、高尾も私を愛してくれて、心の何処かで安心してて、ただこの気持ちに甘えてて、何時も「大丈夫」って言い聞かせてて.....
最低なのは、高尾って思ってた.....
それはただの私の勘違い、思い込み.....
最低なのは、私の方だった.....
神様......
何時も言っていた.....
"気づかない者ほど大切で、その者は案外壊れやすくて、消えやすい"
何時か見た絵本に合った言葉だ。
今思うとその言葉が凄い心に突き刺さる。
だって.....
今、それと同じような事が実際にここで起きているんだから。
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「神様。どうか私にもう一度.....もう一度チャンスを、そしてあの子とやり直したいの.....」
「.....そなたにあいつを会わせてやろう。だが、そなたの願いが叶わなかったらそなたは.....」
「!?本当ですか!!流に....流に会えるんですね!!ありがとうございます!!」
一面は暗くなり、次の瞬間眩しい光に思わず眼をつむる。
そこには、綺麗な星が広がっていた。
そこには、
「星.....何で?此処に.....」
「流!!会いたかったよ!!」
まるで夢のようだ.....
「星.....僕は君に会いたくない..戻ってくれ」
「!?何で!!嫌よもう一度流とやり直したいの!!」
「僕は!もう.....もう.....君に好きと言う感情は、ない。だから.....ごめん.....」
信じれなかった.....その言葉はきっと嘘だ....そう思う瞬間には、もう私の姿はなかった.....。
"気づかない者ほど大切で、その者は案外壊れやすくて、消えやすい"
この絵本は、バッドエンドだった.....
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ティラ(プロフ) - こんにちは!初めまして!いきなりなんですが、プロフィールの身長が16.3になってますよ? (2015年11月6日 9時) (レス) id: fbd6d90ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミィン | 作成日時:2015年6月4日 17時