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《あんなやつに勿体無いくらいの兄と姉ね!》
《それな〜!芥川先輩と銀さんが可愛そっ!ふふっ》
やめて。
聞きたくない。
耳を塞ぎたい。
でも、でも耐えないと。お兄さんに認めて貰えない。
〔何で彼奴髪黒じゃ無いんだろうな〜彼奴の姉も兄も奇麗な黒髪してんのに〕
〔そうだよな!目の色も違うしな!〕
〔本当に兄弟なのか?彼奴?〕
〔彼奴が勝手に妄想して言ってるだけじゃね?〕
違うよ。
本当に兄弟なの。
やっぱり、私は芥川兄弟に要らない存在なの?
教えてよお兄さん…
___________________________________
休み時間が終る。
地獄が終る。
またパソコンを打つ。
その繰り返しで帰る時間になった。
今日も仮眠室で寝ようか?
それとも路地裏で寝ようか?
私の家がないわけではない…
唯、私が家に帰らないだけ
そんなことを一人廊下で考えていると
ガッ!
『きゃっ!』
背後から肩を摑まれた
中原「お疲れさんA。てか、気づけよ!戦場でやられっちまうぞ?」
中原「所で何週間位家に帰ってねぇんだ?あぁ?」
『1ヶ月程…』
中原「一ヶ月ぅ?手前A今日こそは家に帰れ!芥川が心配してるぞ!?」
『そんな訳無いじゃないですか…』
中原「はぁ…此方こい。乗ってけ車」
『嫌ですよ…家には帰りません』
中原「どおーしてそこ迄家に帰る事を嫌がる?」
『それは…』
中原「兎に角さっさと乗れ!行くぞ!」
結局、無理矢理車に乗らされ家まで連れてこられた…
ピーポん
チャイムを鳴らす中原幹部。
と
緊張する私。
中原「何で自分の家に入るだけでそこ迄緊張するんだよwまぁ大丈夫だ、安心しろ。」
ガチャ
ドアが開く。
兄が出てくる
「中也さん?」
中原「芥川、此奴を頼む。俺が聞くと一ヶ月家に帰ってねぇらしいから連れてきた」
「ほぅ…お疲れ様です中也さん。感謝します。」
中原「おうよ!おら、A家ん中入れー!じゃぁな!」
バタン…
一ヶ月振りの家
目の前にいるのはまぎれもなく兄です。
…………
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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時