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……

『ただいま…』


震える声で


消えそうな声で


そう言った。


「……あぁ。」


素っ気ない返事だが其れでも嬉しかった。


久しぶりの家。


久しぶりのリビング。


『…銀お姉さん。ただいま…』


銀「おかえり。A」


少しは家族らしいのではないか?


嬉しい。



久しぶりに私達は3人揃って夕食を食べた。



「銀。明日の仕事は何時頃に終わる予定だ?」


銀「確か、明日は19時頃です。」


「了解した。何時もの所で待っている。」



私も会話に入りたかったな…



今日は3人でご飯を食べれたんだ!


これ以上贅沢は言わない。


「風呂が湧いた。銀先に入るか?」


銀「では、お言葉に甘えて。」


何時もお兄さんの目に入ってるのはお姉さんと



……




樋口さんだけ。



私は羨ましかった。


樋口さんが。


お兄さんの隣に立ち戦える。


お兄さんに認めて貰っている。


樋口さんは、仕事が出来るから…


?私も…色仕掛けを頑張れば認めて貰えるだろうか…?


ガラガラガラ


お風呂に入る。


鏡に映る私は傷だらけでとても綺麗だなんて呼べない。

こんな身体で色仕掛けを出来るのだろうか?


皆と気持ち悪がるんじゃないか?


そんな心配が出てきた。


鏡を見ていると自分が嫌になった


〔何で彼奴髪黒じゃ無いんだろうな〜彼奴の姉も兄も奇麗な黒髪してんのに〕


〔そうだよな!目の色も違うしな!〕



『ッ…そうだよね…仕方ないよね』



だって鏡に映る私の容姿は


黒髪ではなくて白髪。


黒い目ではなくて青い目。


お兄さんとお姉さんは一緒なのに…


『私だけ…仲間はずれだ。』


いっそ、染めてしまおうか?

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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