【文スト】芥川の妹は。。

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タッタッタッ


お兄さんの横に入る


ブンッ！


手にあるナイフを振るが当たらず


むしろ…


『ガハッ！！！』


お兄さんの放つ拳がお腹に直撃する


ドカッ


ハラハラハラ


壁に打ちつけられ壁が崩れ落ちる


『ック…』


「立ち上がれA。」


そう言いながらお兄さんは私に近寄ってくる


私の目の前まで来たとき


『いまだ！！』


手で地面を足飛び上がるようにお兄さんの顎を狙い蹴りを入れるも


後ろに避けられ当たらない


「羅生門！」


まだ私の足が地面に付かないその一瞬の間に羅生門が私を狙う


『ッ』


避けられない


生憎私は空中で攻撃を避けられる程の身体能力は持ち合わせていない


『ア"ｧ』


羅生門が私の肩に喰らいつく


ガンッ


その痛さで上手く着地する事が出来なくなって重量のあるまま地面に叩きつけられる


『ガハッ』


「A…もう終わりか？」


『まだ…まだやれます』


「そうか。良いぞ！羅生門！！」


シュシュシュ


地面からお兄さんの羅生門が突き出る


あれに刺さってしまっては元も子も無いだろう


地面から突き出る羅生門を避けながらお兄さんとの距離をつめる


高く飛び上がり空中でひらりと一回転し


そのままお兄さんの後ろに回り込んでナイフを首に当てる


パリンッ


『えっ！？』


お兄さんに気づかれ掴まれたナイフは音を立てながらいとも簡単に砕けた


『嘘…ナイフが…』


「僕がナイフに負けるとでも思ったか？ナメられたものだな」


『ナメているつもりは！』


「…僕はこのあと任務が入っている。訓練は終わりだ」


コツコツコツコツ


お兄さんは部屋を出て行ってしまった


『ッ！』


お兄さんとの訓練に夢中になっていて忘れていた傷の痛みが襲ってくる


ポタポタと溢れる血はまだ止まることなく落ち続けている


『ハッ』


［あ と で こ い］


その言葉が頭の中で繰り返される


『ハッ…ハァ…ハァ』


冷や汗が滴る


『ハッハッハッ…ｩハッ』


呼吸が上手く出来ない


早く


『早く…行かないと』


タッタッタッ


タッタッタッ


中原「お！Aー！」


タッタッタッ


中原「A！」


タッタッタッ


中原「A！！！」


タッタッタッ


ガシッ


中原「A！」



『ハッ！どうされました？中原さん』

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