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ページ43

『っん…終わった?』


シーン…


起きたとき中也さんがいなかった事が少し寂しかった


私の我儘なのに


立場も年齢も中也さんの方が幾つも上で


本当は生きる世界すら


見える世界すら違うのに


あぁ…私は幸せを知ってしまった


誰かが私に少しでも構ってくれると思ってしまった


トッ


ベッドから起き上がった


強くなれるよう


お兄さんに認めてもらえるよう


その為には…


『自主練習しよう』


ガチャッ……


『……』


「………」




……











『お兄さん』


「A、今日は終わりか?」


『はい』


「何をしに行く」


『自主トレーニングをしようかと』


「…そうか。」


……


『…では』


コツコツコツ


「待て、A」


『??』


「僕が教えてやろう。」


『!!良いのですか?』


「良いと言っている。しかし容赦はしない」


「行くぞ」


『はい』


お兄さんとの練習


お兄さんから提案してくれた


でも私はお兄さんの隣を歩いて良いような存在じゃない


だから…私はお兄さんの数歩後ろをついて行く


皆んなお兄さんを見て頭を下げる


〈A本当に芥川さんの妹なんだな〉


〈そうらしいな〉


ヒソヒソ


やっぱり聞こえてくる


耳を塞ぎたくなる


「貴様ら聞け、Aは






僕の妹などではない。僕の妹は銀のみ」



『ッ!…』


〈やっぱり違うのか!〉


落ち込むな私。前々からわかっていた事だろう?


〈ふふっ…やっぱり彼奴の妄想だった〉


いっそ幸せの味をを忘れてしまいたい。


ふと顔を上げる


[あとでこい]


あの女達が私に口パクで伝えてくる。


怖くなって歩くスピードを少し早めた


____________________________________________


「ついたな」


「早速始める。僕から一本とるまで終わらぬぞ」


『はい。宜しくお願いします』



……………

















「こい!!!!!」





_________________________
お気に入り登録100人超ありがとうございます!
まさかこれ程読んで頂けるとは思いもしませんでした。
感謝でいっぱいです。
bu夢幻泡影

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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