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太宰「やぁ。Aちゃん。芥川君と銀ちゃんは今日訓練をするが、君は早速仕事だ」


『私は訓練をしなくても良いのですか?』


太宰「そうだよ。君のする任務は訓練すら要らないくらいに簡単な仕事だからね」


太宰「詳しいことは現地で話すよ」


『はい。』


太宰「では行こうか。ついて来給え」

 
____________________________________

太宰「さぁ着いた。ここだよ」


太宰「そして今日Aちゃんにしてもらう任務は簡単…… 走るだけさ」


『走るだけ?』


太宰「そうだよ。走るだけ。君は敵の拠点に入り次第兎に角走り回るのだよ其れだけのことさ」


太宰「頑張り給え」


『はい。』


太宰「では僕が一発発泡したら中に入れ…わかったな」


『はい』


どうやら一緒に走る仲間は十名程居るらしい


太宰「頃合いかな…」


バンッ!


太宰さんの発泡の合図で私達は駆け出した


走り出してから分かった


皆の表情を見て気が付いた


走るだけ


其れだけのことだが


そんな私達の役割は………









囮。


がぁぁぁ!


うァァァァァ!!!!


飛び散る血


赤く染まる地面


倒れていく人


私達は部隊が中に侵入しやすいように囮になる捨て駒


怖くて何も頭が回らない


ただ無心で走っている


銃声もきこえる
 

『カハッ!』


何かの罠が発動したのだろう私のお腹を何が突き抜けた


血が止まらない。


恐る恐る後ろを向く


倒れる構成員達


私の目の前には一枚の扉が


どうやら私は最前にいて最後の罠を発動させたのだろう。


そして目の前の扉に刺さっている一本の弓


手足が痺れることからして神経毒が塗られた弓


私は立てない。手足が震える痛い。


そんな視界の中太宰さん達部隊が建物に入ってくる。


誰一人罠に掛からずに


太宰「救護班は、息のあるものを皆回収。治療しろ!」


トコトコ


目の前で立ち止まる太宰さん


太宰「Aちゃん?真逆今ここで死ぬ…何てことはないだろうねぇ?何でもする。と言っていただろ?まだやってもらっていない事は沢山ある…まだ死ぬのは許さない」


『っ…はい。』


あぁ…まだ此の人は生きろと私に言うのか。


太宰さんは悪魔だ…


タッタッタ

[まだ息があるぞ!]


[早く治療を!]


『救…護班…』

誰にも聞こえないくらいか細い声でそう呟いたあと私は意識を落とした…

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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