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ページ29

『ん……』


ガハッ


『ッ!?』


『生きてる……そうかあの後救護班が来て』


『はっ!行かないと行かないと』


私は痛む傷口を抑えて必死に7番倉庫に走る


約束時間はとっくの昔に過ぎている


『はっ…はっ…んっ…はっ』


やっと見えてきた7番倉庫。


まだ居るのだろうか?


恐る恐るドアを開けた。


バンッ!


『ッ!!!!!!』


肩に走る激痛。


目の前を見ると女達がいた。


リーダーが銃を私に向けていた事からきっと私は撃たれたのだろう。


〈アンタ?どれだけ私達を待たせたかわかってる?謝罪しろ!!〉


〈なぁ?!〉


ドカッ


『うっ…』


お腹を蹴られる
 

〈早く!頭を地面に擦りつけて謝れよ!さぁ!〉



『ッ…』


私は地面に頭をつける


『御免なさい』


〈何に対して誤ってるんだよ!はっきり言え!〉


『貴方がたの貴重な時間を長い間奪ってしまい申し訳御座いません…』



私は頭を上げようとしたが、


ガンッ!


〈誰が頭を上げていいって言ったのかしら?〉


頭を靴で踏まれ地面にこすり付けられる


『ッ…や…』


〈あたし達の大切な時間を奪ったんだ。勿論、弁償してくれるよね?〉


『はい』


〈なら、あたし達の命令は絶対。それと此のことを誰にも言わないこと。悟られない事。〉


〈見れなかったら、醜い男どもの餌にしてあげるんだから〉


『はい。』


〈じゃ早速、中原さんに一切近づかないこと。話さないこと。分かったわね?〉


『はい。』


〈じゃ〉


ガラガラ


女達は倉庫を出ていった


私も出ようとした。


でも出られなかった。


ガチャ


『開かない…』


そう、鍵をかけられてしまった。


生憎この倉庫は内側から鍵を開けることはできない。


それに、ポートマフィアの倉庫だ。


誰もきやしない。構成員が、見廻りに来るだろ?


そう思うかも知れない。


けどこの倉庫は、一番端っこ。しかも何も入っていない。見廻る理由がない。


奇跡でも起きない限り誰も此処には来ない。


痛い。熱い。寒い。


夜の寒さと血が流れ出る熱さ。


それから腹部と肩の傷が傷む。


今日は疲れた。このまま寝てしまおう。


おやすみ…

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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