第2章 過去 ページ13
ゴホッゴホッ
「銀…今日は彼奴を襲う。此処で隠れて待っていろ…」
銀「コクッ」
………
「羅生門!」
ザシュっ！
バタッ
「僕の為に死ね。死んで僕らに道を譲れ。」
襲った奴の鞄から一つのパンを見つけた。
それと財布。
価値のあるものは全ては盗み、銀の居る所へ帰った。
「すまぬな銀。今日もパン一つしか得られなかった。」
銀「兄さん謝らないで。パンを一つあるじゃないの！それに､兄さんが命を賭けて取ってきてくれたパンですもの。幸せだよ。」
「そうか。銀受け取れ。」
銀とパンを半分こして食べた。
その後は特にすることが無かったので寝ようと思ったが…
ザクザクザク
誰が近寄ってくる音がする。
銀の前に立ち羅生門を出す。
姿が見えた。
「母上？」
銀「お母さん？」
母「あら、まだ生きれているようね。」
「僕らを置いて何処かに消えた癖になんのようだ母上。」
母「見えていないのかしら？この子を渡しに来たの。貴方達の妹よ。じゃぁね」
母上の姿はもう見えない。
僕の手に残ったのはパン5つと白い髪。青い目の女。
「貴様、名前は何という。」
『A。齢は9。』
『私の事は気にしないで。このパンもお兄ちゃんとお姉ちゃんが食べて。私、お腹すいでないから。』
「そんなこと言っては餓死するぞ食え。」
……
銀「兄さん私達は初めて合ったのよ？初めて会った人から食べ物を渡されても怖くて食べられないでしょ」
「確かにそうだな…」
ポンポン
ビクッ
Aは頭を抱え顔を赤くした。
「ふっ…中々良い顔をするな。」
銀「そうですね。ほらパンどうぞ」
『ありがとう!』
その後は一人増えて3人でねた。
Aを中心にして仲良く寝た。
チュンチュンチュン
「A起きろ。朝だ。」
『うーん…お早う。お兄ちゃん、お姉ちゃん』
「あぁ」
「今日も食料を確保しに行く。銀今日は参加してもらえるか？3人に増えた。僕だけでは…」
銀「分かった。」
『私は何をすればいい？』
「危ないからここにいろ。ここなら誰も来ない」
たったった…
『行っちゃった…』
どれくらい経っただろうか？
お兄ちゃん達は帰ってこない。
寂しくなって私はお兄ちゃんの所まで向かってしまった
でも、当然何処にいるか分からない…
だから唯がむしゃらに擂鉢街を走っていた
ドンッ！
『すみません!』
「おうおう…これは可憐なお嬢さんだ」
『来ないで！』
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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます！かなり切ない話ですよね笑…感情移入？してくださり、嬉しい限りです！ (2023年3月13日 23時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します！！切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2022年12月4日 21時
