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ページ37

俺は急いで瓦礫をどけていく


ドンッ!


ガタッ


上から崩れ落ちる建物の一部を異能で防ぎながら次々とどけで行く。


中原「おい!返事できるか!?A!!」


パチパチ


返事は帰ってこない


一層炎が強くなるだけ



中原「時間がねぇ」


何分くらい経っただろうか


中原「A!」


やっとAの身体がみえた


最後の瓦礫をどかす


中原「A!A!」


Aの腹部には恐らく骨組みがあったであろう木が刺さっていた。


頭からは強く強打したからか血を流していて


抱きとめた身体は細く小さく軽い


この灼熱の中に居たとは思えないほど冷たかった


中原「A!目あけろ!芥川に認めてもらうんだろ!?」


くてん、として動かないAを抱いて建物から急いで出る


中原「A。急いで首領のとこまで連れて行ってやるからなそれまで耐えろよ」


出血しているところに俺の外套をなるべくきつく巻き付けた


Aを抱きかかえ急いでポートマフィアへ向かった


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

コンコンコン


中原「首領…中原です。」


森「入っておいで」


中原「失礼します。」


ガチャ


森「おやおや…随分と派手に壊されたようだね」


中原「首領…俺の我儘ですが聞いてくださりますか」


森「勿論さ。中也君は何時もポートマフィアのために日々、精進してくれているからね〜」


中原「ありがとうございます首領。」


森「頼み事というのも君の腕の中にいるAちゃんの治療だろう。こう見えて私も医者だ。任せなさい」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ピッ…ピッ…ピッ…ピッ


機械の音だけが鳴り響く。


中原「A目覚ませよ…まだ芥川に認めてもらってねぇだろ?それにまだ手前は9歳だぜ?元気に外駆け回れよ」


ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ


中原「……」


中原「また来る」

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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