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コツコツコツコツ


ガラガラ…


……


太宰「君はまた失敗したのかい?この前もそうだったよね…」


シーン


太宰「このままだと切り捨てられるよ」


太宰「起きているのだろうAちゃん?狸寝入りが僕に通用するとでも?」


……


『ッ!何時からお気付きに?』


太宰「この部屋に入ってきたときからだよ…Aちゃんをスパイ小説に育て上げることも考えたのだが…この様子じゃ到底できなさそうだね」


『スパイですか……』


『太宰さん私の我儘なのですが、私もお兄さんとお姉さんのように訓練を受けさせてはくれないでしょうか?』





太宰「君は訓練をすれば強くなれる自信があるのかい?」


『自身はありません。ですが、やってみないことには強くなれるかすらもわかりませんから。』


『努力をすれば夢が叶う…では無く夢が叶った人は皆努力しています。努力したところで強くなるということが叶わない可能性があることも理解の上です。』


『今私が話した事を踏まえて検討していただきたい。』


……


太宰「分かった…ただし条件がある。」


太宰「君に与える訓練の時間は一年。君はもうすぐで10歳だから君が11になるまでだ」


太宰「君の訓練期間は任務は無し。書類と訓練だけをしていれば良い。そして10歳の誕生日までにあらゆる毒に対する抗体を作りなさい。」


太宰「それでも良いなら…君の訓練を許可しよう。決して甘いものでは無いよ」


『はい。ありがとうございます太宰さん』


太宰「では僕は仕事に戻るよ…森さんの許可が出てから仕事に戻り給え。」


『はい。』


ガラガラ…


グッ

気が付くと私はガッツポーズをしていた


やっと光が見えた


やっとお兄さんとお姉さんの強さに近づくことができる


やっとお兄さんに認めて貰うためのチャンスができる


やっと一歩前進出来る!


嬉しい。嬉しい!


ガラガラ


中原「よーAー起きたk……ってA!起きてんなら連絡ぐらいしろよ!どんだけ俺が心配したと…」


中原「なんか何時もよりも嬉しそうだな」


『へっ?!分かります?』


中原「おう!だって何時もよりも可愛いぜ?A」


中原「そんなに喜んで何があった?教えてくれや」


『実は…訓練をする許可が降りたんです。期間は10歳の誕生日から一年間。私にとっては希望の光なんです。』


中原「良かったじゃねぇか!体術は俺に任せろ。教えてやるぜ!芥川に近づこうな!」


『はい!』

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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