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それから暫くしてAの顔が上がった
目は赤く腫れているが決意したような眼差し
『中也さん、私は異能力を持ってないの』
『それでも、異能力者と対等に戦えるようになるくらい強くなりたい』
『そうすればきっと…お兄さんも少しは認めてくれるはずだから』
実際に言うと希望なんてなかった
中原「なら始めるか」
でも、やらないよりはきっとマシになるから
『よろしくお願いします！』
初めての訓練が始まる
中原「と言っても、まずは筋トレからか」
中原「まぁ、初めてだしな腹筋、腕立て伏せ、バービージャンプを５０回ずつな」
中原「俺も隣でやるからよ分からないことがあったら聞いてくれ」
『はい』
一回…２回…３回
『ッふ…ぅあ…ッは』
23回…
『ッ』
『にじゅ…ご、かい』
『っは、ふっ』
ようやく半分を過ぎたところで腕が震えてそのまま床にペタリと潰れてしまった
『はっ…はっ』
隣を見ると私の倍くらいの速さで腕立て伏せをそつなくこなす中也さん
『はぁ…はぁ…はぁ』
息を整えているとコツコツコツと階段を降りてくる音が聞こえる
誰だろうかとドアを覗いてみれば…
『お兄さん…』
そこにはお兄さんと…
髪の毛の特徴的な男の子がいた
「何？サボり？稽古つけてもらっておいて？」
『ッどうしても腕が動かなくて』
地面に座って俯く私に近づく足音
怖くて顔を上げられなかった
私に影が落ちて数秒
…
ガンッ
『ッア”ァ』
頭を蹴られ少し身体が多分
『ッう』
そして床に転がった
治りかけだった頭の傷が開いて血が溢れた
中原「ッ太宰！こいつは休憩してただけだろ？！」
「中也は甘いんだよ。それに妹のことに口出さないでよ」
中原「散々傷つけといて急にお兄さんづらかぁ？！」
まだ起き上がれないでいた私にまたお兄さんが近づく
私のお腹に足を乗せて
自重をかける
もう一個の足を私の頭に乗せて靴をぐりぐりする
痛いッ
重たい…
骨が軋む音が聞こえる
『ッいだいっ！いだいっ！！』
「うるさい」
とお腹を踵から蹴られる
『ゔぅ』
中原「A！！」
耐えきれず涙が出てきた
中也さんが慌てて駆け寄ってお兄さんに蹴りを入れるがお兄さんはヒョイと避けて男の子の隣に行った
「あの子みたいにはなってはいけないよ？芥川くん」
私を睨んで放たれたその言葉に心が悲鳴をあげた
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夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 天然石さん» 報告ありがとうございます。何章での誤字か教えて頂けますでしょうか？ (5月3日 0時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 来世は推しと生きたいさん» うれしいです！キャラの口調をどうにか似せようと頑張ってます！ (5月3日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 面倒飴さん» ご報告ありがとうございます！福永諭吉って誰やねん！って感じですよね (5月3日 0時) (レス) @page47 id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
面倒飴(プロフ) - 誤字報告失礼します。第八章 武装探偵で「福沢諭吉」が「福永諭吉」となっていました。 (5月2日 1時) (レス) @page49 id: f3ca837efe (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 間違えてますよ森さんじゃなかったですかポートマフィアは (5月1日 17時) (レス) @page49 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2024年2月25日 0時
