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正直、太宰さんはあまり寝ない方だと思っていた
でもこうしてスヤスヤと寝ている姿を見ると彼も人間だと
そう思い直せる
あまりにも綺麗なものだから…
太宰さんは22
私は18
たった4年の差だ
それなのに彼は大人に見える
何が違うのだろうか?
やはり纏う空気が違うのだろうか?落ち着きだろうか
わからない
『早く大人になりたい』
太宰「君が思うほど大人もいいものじゃない」
ふと、寝ているはずの太宰さんの声がした
斜め下
そこに視線を向けると目をパチリと開けてこちらを見る太宰さんがいた
『…妖美ですね』
太宰「ふふっ、急にどうしたんだい?」
太宰「おはようの挨拶もなしに」
『いや…ただそう思っただけです』
太宰「そうかい」
…
太宰「そう言えばいつ帰るのだい?」
『…帰りたくない』
太宰「でも君の愛してやまないフョードルは向こうの国だ」
『彼は私を愛してくれない』
『…誰も私を愛してくれない』
…
『勿論、主人様を愛しています』
『でも今はそれが辛い』
太宰「分かった。」
太宰「なら、君の気が済むまで
窓の外をみる
今日も海がキラキラと輝いていた。
ーーーーーーーーーーーー
ホテルから出たものの…
太宰「君、行く先あるの?」
『…一応』
太宰「はぁ、うちにおいで」
『っですが』
太宰「安心して手は出さない」
『っ!!?』
顔があからむ
『そうじゃなくって』
『あの、貴方は武装探偵社ですよ?』
太宰「匿ってあげる」
『それではもしもの時、太宰さんまで巻き込まれてしまいますッ』
太宰「はぁ、子供は子供らしく甘えておけば良いのだよ」
さぁ、行こうか
なんて手を差し出された
今更、自分が言ったことなのに
おどおどと手を取った
太宰「この手を取るのも一つの勇気さ」
手を繋いで街を歩いた
もしこれが主人様なら
…
『ははっ…』
馬鹿みたい
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メイデーア - 幸せになって欲しかったって神かよ、泣けるッ…。ドスト様、夢主ちゃんは幸せだよ。あなたを庇えたんだから。あなたを助けられたんだから。あなたを死なさずに済んだんだから。武装探偵社やポートマフィアには不利益でも、きっとそれは正しかったのだから。 (4月23日 16時) (レス) @page24 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!生まれ変わった話…面白そうですね!短編にはなると思いますがまた、落ち着いた頃に書きます!! (3月7日 6時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 完結おめでとうございます!最後の夢主ちゃんがドスくん庇ったシーンでガチ泣きしました。大変わがままなのですが、その後、ということで、夢主ちゃんが生まれ変わった話を作ってもらえないでしょうか?お願いします! (3月2日 21時) (レス) @page26 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!来世は推しと生きたいさんの感想に驚かされてばかりです!語彙力が凄くて…次回作まで期間が空いてしまうとは思いますが完結までまた頑張ります! (2月28日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
来世は推しと生きたい - 完結おめでとうございます!!続編に移行されてからコメントできていなかったので今全部伝えちゃいます。本当主さんが書く夢小説には毎度泣かされてます…。ドスくんの気持ちが薄々現れていく感じとすれ違いが,読んでいて凄いと感じました。次回作も追わせて頂きます! (2月26日 7時) (レス) @page25 id: 34d0d522f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2024年1月25日 18時