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第八章 敵として ページ18

「どうしてって、僕も捕まったのですよ」






『ッ主人様がそのようなミスをするはずがありません』







「そうですね」







「太宰君と一緒です。自ら捕まりました」






太宰「君、随分と信頼されていたのだね」






太宰「全く、フョードルのどこがいい」





「全く僕もそう思います。」






「貴方は僕の何にそこまで惚れているのです?」






二人の視線が私に集まる






『…本人の前で言うのは初めてでしょうか』





『…恥ずかしいですね』

















『私、主人様…』






『フョードル様に拾って頂いた日、世界が一転したんです』







『寂しくて、寒くて』






『どうすれば良いか何もわからなかった』






『決して体温の高いとは言えないフョードル様の手が暖かく感じたんです』







『それから、フョードル様のために生きて見たくなりました』








『歳を重ねるほど恋というものがあることを知りました』







『だんだんフョードル様が美しく儚く見えていつか消えてしまいそうで』






『気がつく頃にはフョードル様の隣にいるだけでドキドキしました』







『名前を呼ばれた時にはもう…』






「そんなそぶり見せていなかったではないですか」







『だって迷惑でしょうから…気持ち悪いでしょうから』







『私は汚いんですよ』







『心も体も汚れてしまった』






『ずっと前から私はフョードル様にふれられるような人間じゃなかったんです』






『召使…という関係を利用しました』






『どこが好きか…そんなの分かりません』







『ただ、気がついた頃には貴方に惚れていたんです。本当に愕然です』







太宰「熱烈だね」






「えぇ、まさかここまでとは思いませんでした」







太宰「フョードル、でもねもうAちゃんはこちらのものさ」







『…』







「えぇ、Aさんはもう探偵社員ですから」







「僕が自ら手放したのです」






『ッ…』







それからの会話はなかった






太宰さんとフョードルさんが話しているのを見ているだけだった







難しすぎるその話についていけなかった






でも、もう一度こうして出会えた







貴方を見ているだけで私の胸は温もりも持つ







ドサリとベッドに寝転んだ






彼の声を聞ける今







ようやく眠れそうだ






私はフョードル様の声を片耳に意識を手放した

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メイデーア - 幸せになって欲しかったって神かよ、泣けるッ…。ドスト様、夢主ちゃんは幸せだよ。あなたを庇えたんだから。あなたを助けられたんだから。あなたを死なさずに済んだんだから。武装探偵社やポートマフィアには不利益でも、きっとそれは正しかったのだから。 (4月23日 16時) (レス) @page24 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!生まれ変わった話…面白そうですね!短編にはなると思いますがまた、落ち着いた頃に書きます!! (3月7日 6時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 完結おめでとうございます!最後の夢主ちゃんがドスくん庇ったシーンでガチ泣きしました。大変わがままなのですが、その後、ということで、夢主ちゃんが生まれ変わった話を作ってもらえないでしょうか?お願いします! (3月2日 21時) (レス) @page26 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!来世は推しと生きたいさんの感想に驚かされてばかりです!語彙力が凄くて…次回作まで期間が空いてしまうとは思いますが完結までまた頑張ります! (2月28日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
来世は推しと生きたい - 完結おめでとうございます!!続編に移行されてからコメントできていなかったので今全部伝えちゃいます。本当主さんが書く夢小説には毎度泣かされてます…。ドスくんの気持ちが薄々現れていく感じとすれ違いが,読んでいて凄いと感じました。次回作も追わせて頂きます! (2月26日 7時) (レス) @page25 id: 34d0d522f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2024年1月25日 18時

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