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ページ12

アジトに帰れない





孤児だった私には帰る場所もない







『もしもし、ゴーゴリさん』






『うん』










『うん』







『それじゃ待ってる。ありがとう』







プツリと電話を切って空を見た






嫌なくらいに晴れていて悲しくなる






ふと横を通り抜けるカップル





もう見たくない






私の恋は終わった






人生だって













…この国にいても辛いだけだ







ならいっそ横浜に住もうか






彼を尋ねてみよう














助けてって







変な話だ






暗殺しようと思っていたやつに助けてだなんて





そんなこと言われても助けてくれるわけがないのに


















??「やっほー!いつもにまして元気がないね!」







『ははっ、そう見えます?』








ゴーゴリ「見える!フョードル君に捨てられたんだろう?彼も不器用だね」







『主人様…彼がぶきようなはずないでしょう』






もう、主人様と呼ぶ資格もない






考えれば考えるほど辛くなる







『早く連れて行ってください』






ゴーゴリ「分かった」






外套を広げてくれる





そこに入る






もう見慣れた景色





天空カジノだ






『シグマさん』






シグマ「ッどうした」






シグマさんをみると涙が溢れた






私にも心から心配してくれる人がいたのだ…と





『私っ、私、、』





『生きる意味がなくなっちゃった』






『どうすれば良いのっ?私は彼が好きだった』






『苦しいッ苦しい』







涙が止まらない







傷が痛む







シグマ「ッ生きる意味がなくなったってどういう事だ!」







『…捨てられた。私は用無しなの』








『ねぇ、私出て行くわ…あの国から』







『辛いだけなの』







『だから…しばらく会えないシグマさんとも』






??「一人で大丈夫なのか」






『今まで一人だったのよ?平気よ』






涙はもう出ない






ようやく心も落ち着きを取り戻した






『明日、私は横浜に行く』






『早く…あの人から離れたい』







初めての大きな決断だった
 





今まで主人様のこと以外考えてこなかった私が






初めて私のためにした決断だった

第七章 別れ→←・



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メイデーア - 幸せになって欲しかったって神かよ、泣けるッ…。ドスト様、夢主ちゃんは幸せだよ。あなたを庇えたんだから。あなたを助けられたんだから。あなたを死なさずに済んだんだから。武装探偵社やポートマフィアには不利益でも、きっとそれは正しかったのだから。 (4月23日 16時) (レス) @page24 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!生まれ変わった話…面白そうですね!短編にはなると思いますがまた、落ち着いた頃に書きます!! (3月7日 6時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 完結おめでとうございます!最後の夢主ちゃんがドスくん庇ったシーンでガチ泣きしました。大変わがままなのですが、その後、ということで、夢主ちゃんが生まれ変わった話を作ってもらえないでしょうか?お願いします! (3月2日 21時) (レス) @page26 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます!来世は推しと生きたいさんの感想に驚かされてばかりです!語彙力が凄くて…次回作まで期間が空いてしまうとは思いますが完結までまた頑張ります! (2月28日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
来世は推しと生きたい - 完結おめでとうございます!!続編に移行されてからコメントできていなかったので今全部伝えちゃいます。本当主さんが書く夢小説には毎度泣かされてます…。ドスくんの気持ちが薄々現れていく感じとすれ違いが,読んでいて凄いと感じました。次回作も追わせて頂きます! (2月26日 7時) (レス) @page25 id: 34d0d522f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2024年1月25日 18時

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