3-心臓 ページ36
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15分ほど掛けてクリアした。結局私もクロも何も役に立たなくてヒント何回も使ったんだけど。
「こちら景品となります」
「おやまくん…！」
渡されたのは、脱出ゲームの主人公である私たちの、心優しきお友達"おやまくん"のアクリルキーホルダー。かわいらしいフォルムで思わずカバンに着けたくなるほどだ。撮影コーナーでゲーム中に出てきた仲間たちが描いてあるダンボールと写真を撮ってもらい、焼きそばを買うためグラウンドに出た。
…んだけど。
「……私ら焼きそば買うためにここ来たよね」
「…」
「なんでかき氷とかタピオカとか持ってるんだろう」
私たちの両手にはついつい友達に勧誘され釣られて買ってしまったもの。人がいない裏庭のベンチに腰をかけ、それらを見渡す。
「まあまあ、ボクがあーんすれば美味しさ2倍…」
「すぐ公共の場でイチャつこうとしないで」
一蹴したのに、クロは掬ったかき氷を私に向けている。
「早く食べないと溶けちゃいますヨ」
クロが私に向ける視線は相変わらず優しくて、愛おしいものを見るよう。恥ずかしくなって目を逸らした代わりに、クロが差し出してきたかき氷を口に入れた。
「冷たっ…」
頭にキーンと来て目をぎゅっと瞑ると、唇に触れる柔らかいもの。びっくりして目を開ければ至近距離でクロと目が合う。
「美味しさ5倍増し」
いつもと同じニヤケ顔なのにいつもよりかっこよく見えてしまうのは何故だろう。キスのせいでかき氷の味なんて分からなかった。ほんとに、自意識過剰にも程がある。
「…私があーんした方が美味しいよ」
仕返しのつもりで、クロと同じようにいちごミルクのかき氷を掬ってクロの口に放り込む。
「美味いけど…ちゅーは？」
せっかくあーんしてあげたのに不服そう。あーんするにも精一杯で、今もスプーンを持つ手が震えているのに。
「ちゅーしてくれるまで動かない」
そう言って目を瞑って待ってるもんだから、仕方なしにかき氷をクロの肩に手を置いて立ち上がる。やるぞ…と意気込んで目を瞑った刹那、奥から話し声と足音が聞こえ、光の速さでベンチに座り込んだ。
「え」
「あっ、いた。おい黒尾、A！」
「や、ややややっくん！！どうしたの？」
「リエーフが14時半からの劇に出るって。それ食い終わったら見に行こ」
心臓がバクバク鳴って止まない。
見られたかと思った…
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チョギヨ(プロフ) - 黒尾ファンさん» 泣いてくださったんですかありがとうございます🥹🥹がんばります💖 (3月20日 22時) (
レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
チョギヨ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ごめんなさい今気づきました😿‼️ありがとうございますたくさん見返してニヤニヤしてください💖💖 (3月20日 22時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - まじで感謝します、、、泣きました。嬉しくてこれからもいろんなものをつくってください。応援してます！ (3月20日 21時) (レス) @page40 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - えいやあああああああああああああああああああ！！！！！！！！なんで美味い話なんだああああああああああああ！！もうほんとに黒尾さーん………！最後までニヤニヤしながら見させていただきました最高でした！ (2月19日 13時) (レス) @page33 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
ちよちゃん(プロフ) - めいさん» めいさんありがとうございます🥹海水染みそうですね、、( ˇωˇ ) (11月23日 20時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよちゃん | 作成日時：2023年11月13日 18時
