第十話 ページ11
夕飯とお風呂も頂き､縁側でスタンドとぼんやりと庭を眺めている｡
いつ見ても､私の植物図鑑は顔は見えないけど凄く綺麗な女の人だ｡
こういうのを"大和撫子"と言うんだろうか｡
『今日はいろんな事があったねぇ』
こうして､その日にあった事を植物図鑑に話すのが日課となっている｡
植物図鑑も､たまに相槌を打ってくれたりする｡
『でもまさか､あの空条君と子供の頃に会ってたなんて驚いたよ｡なんで覚えてないんだろうね』
昔の事を思い出すと､1人公園でブランコに乗ってる事は覚えてる｡
でも､そこからが記憶が朧気になってて殆ど何も覚えてない｡
『うーん…』
「檜垣」
『わっ!?』
声をかけられた方を向くと､どうやら風呂上がりらしい空条君が立っていた｡
学ラン脱いだところ､初めて見た｡
『く､空条君､どうしたの？』
「そりゃこっちのセリフだ｡こんな所で何してる」
『何を…って､ただ植物図鑑と話をしてただけだよ』
「ソイツ､話せるのか？」
『ううん｡話をしてっていうか､私が一方的に喋ってるだけ』
そう言うと､空条君は「そうか」と言い､少し距離を置いて隣に座った｡
『ねぇ空条君』
「何だ」
『空条君のスタンド､見せて欲しいな』
「何故だ」
『ん？だって､さっきは肉の芽が気持ち悪くてよく見てなかったし､保健室の時もすぐ終わっちゃったから』
「…まぁ､別にいいけどよ」
空条君は､青紫色の男の人のスタンドを出してくれた｡
『格好いいなぁ｡なんか､西洋の剣闘士みたいだね』
「そういう檜垣のは､平安時代の姫みてぇだな」
『ドレスを着たお姫様ならピッタリだと思うんだけどね』
でも､敢えての和洋折衷でいけるか？
「それと檜垣､俺の事を名字で呼ぶのはやめろ」
『え？何で？』
「殺生河原の奴と同じ呼び方だからだ」
『わーお』
そんなに姓ちゃんが嫌なのか｡
『なら…』
承太郎って呼ぶのもなんか在り来りだし､空条君より長い｡
承太郎…承……｡
『承君って呼ぶのはいい？』
「……」
そう訊ねたら､空条君は少し目を見開いた｡
私､そんなに変な呼び方したかな？
「てめーがそう呼びたきゃ呼べばいい」
『ホント？なら､承君も私の事は名前で呼んでね』
基本的に友人とは対等でいたいのが私のポリシーなのだ｡
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ナーガ(プロフ) - 龍神邪炎@田中くんになって太田が欲しいさん» ありがとうございます。そう言っていただけるととても頑張れます！ (2017年10月19日 7時) (
レス) id: f9f66c5a0b (このIDを非表示/違反報告)
龍神邪炎@田中くんになって太田が欲しい(プロフ) - ナーガさん» あ、いえ、どうしたのかなぁと思っただけですので、あまりきにしないでください。これからもこの作品応援してます。 (2017年10月18日 22時) (レス) id: 8839339b34 (このIDを非表示/違反報告)
ナーガ(プロフ) - 龍神邪炎@田中くんになって太田が欲しいさん» すみません。続きを１度書いたんですが、わたしの不注意で削除してしまったんです。なるべく早くまた書き直します｡ご迷惑をおかけしました。 (2017年10月18日 22時) (レス) id: f9f66c5a0b (このIDを非表示/違反報告)
龍神邪炎@田中くんになって太田が欲しい(プロフ) - すみません。この作品の続きってないんですか？この小説の続きへ→っていうの押したら作品ページが見つかりませんと出たのですが……… (2017年10月18日 22時) (レス) id: 8839339b34 (このIDを非表示/違反報告)
ナーガ(プロフ) - 腸炎ビブリオさん» ありがとうございます。楽しみにしていてください！ヽ(*´∀｀)ノ (2017年9月22日 18時) (レス) id: 33ea84a1a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナーガ | 作成日時：2017年4月27日 19時
