検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:118,242 hit

187、うちが護るから ページ8

「嘘だ…Aちゃんがこんな事言う訳ない…僕の事忘れるなんて…」
「自惚れないでもらえます?アンタうちの何を知ってるって言うんスか?」


小湊先輩の手が優しくうちの頭を撫でたので笑顔を向ける。
うちは大丈夫ッスよ、心配性だなぁ、小湊先輩。


「僕にはAちゃんしかいないのに…」
「ふーん、それで?生憎うちにはアンタが居なくても皆がいるんで」


カランカランとバットが地面をする音が聞こえる。
ハッとして周りを見渡した男を見て、クスリと笑った。


「小湊先輩を傷付けたこと怒ってんのはうちだけじゃないんスよ?アンタには誰か助けに来てくれる人、いるッスか?」


周囲の物陰から野球部の部員達がバット片手にぞろぞろと出てきた。
うちがどういう子か、分かったッスか?


「なんで…」
「ごめんね、コイツ俺の下僕だからさ、俺の言う事しか聞かないんだよね」


小湊先輩がクスッと笑う。


「お前のせいだ…お前がAちゃんの傍にいるから…!」


皆が身構えた事で男がポケットから小型のナイフを取り出した事に気付いた。
うちを庇うように片手を横に伸ばした小湊先輩の腕の下を潜って前に出る。

小湊先輩がうちの名前を叫んだ気がした。
もう絶対小湊先輩を傷付けさせないッスから。
向かってくる男に、両手を伸ばした。

188、仲直り→←186、作戦開始



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (152 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
339人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

橋姫(プロフ) - リンさん» リンさん感想ありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです(o^^o)今後も楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします!^^ (2016年9月16日 17時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
リン - めっちゃ面白かったです。ありがとうございました。 (2016年9月15日 6時) (レス) id: 7578393967 (このIDを非表示/違反報告)
橋姫(プロフ) - 春介さん» 春介さんコメントありがとうございます!私には勿体無いお言葉(´;ω;`)嬉しいです!今後も是非よろしくお願いします^^ (2016年6月18日 20時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
春介 - もう格好良さの塊と可愛さの塊ですね。主人公が可愛いらしいです。最初から読む価値ありますよ。ヘ(≧▽≦ヘ)♪ (2016年6月18日 20時) (レス) id: 48065eba43 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァン - 遅くなってすみません!本当ですか!?続編とても楽しみにしてました!言葉で表せないくらい、めっちゃ嬉しいし、この小説大好きです!頑張って更新してください!!! (2016年2月15日 20時) (レス) id: a98225ac2b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:橋姫 | 作者ホームページ:http://yumenoukihashi.himegimi.jp/  
作成日時:2015年11月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。