185、下僕ちゃんの本気 ページ6
「そんで、ここでうちが…」
「いや、ここじゃなくて、このタイミングじゃね?」
「ちょっと待ちなよ、相手は頭イカれちゃってんだよ?Aを出すの俺は反対」
「亮さん過保護」
かれこれ二時間。
大分作戦が形になってきた。
ちっとも怖くないのが不思議。
「そんじゃ、今日の夜作戦実行な」
「しっかしAちゃんがこんなエゲツない作戦考えるとは思わなかったわ」
「え?そうッスか?まぁうちを本気で怒らせたんだから、当然ッスよね」
作戦表を見つめ、クスッと笑う。
「小湊先輩を傷付けた事、お天道様が許しても、うちは絶対許さないッスから…」
別に怖い事を言ったつもりはなかったけど、何故か3人は顔を引きつらせた。
「Aちゃんってこんな子だったっけ?」
「御幸先輩はうちの事買い被り過ぎッス」
「まぁペットは飼い主に似るって言うしね」
「誰がペットッスか!」
小湊先輩と戯れ合っていると、御幸先輩と倉持先輩が立ち上がった。
ふと時計を見ると、時刻はお昼を少し過ぎたところ。
「んじゃ、俺ら戻って下準備しとくわ」
「半日もうちのために時間割いてくれてありがとうございました、あの、お昼ご飯食べていきます?」
「んーん、大丈夫。自主練もしなきゃだしな」
倉持先輩がくしゃっとうちの頭を撫で、その隣で御幸先輩がうちの退部届を真っ二つに裂いた。
「亮さん、戻るなら一緒に…」
「俺はコイツといるよ、お腹空いたし」
「了解っす、じゃあまた夜に」
優しくて頼もしい先輩達がいて、うちは心底幸せ者ッス。
皆が味方してくれてる限り、うち負けないッスから。
笑顔で帰ろうとする二人に、感謝の気持ちを込めてギュッと強く抱き付いた。
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橋姫(プロフ) - リンさん» リンさん感想ありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです(o^^o)今後も楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします!^^ (2016年9月16日 17時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
リン - めっちゃ面白かったです。ありがとうございました。 (2016年9月15日 6時) (レス) id: 7578393967 (このIDを非表示/違反報告)
橋姫(プロフ) - 春介さん» 春介さんコメントありがとうございます!私には勿体無いお言葉(´;ω;`)嬉しいです!今後も是非よろしくお願いします^^ (2016年6月18日 20時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
春介 - もう格好良さの塊と可愛さの塊ですね。主人公が可愛いらしいです。最初から読む価値ありますよ。ヘ(≧▽≦ヘ)♪ (2016年6月18日 20時) (レス) id: 48065eba43 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァン - 遅くなってすみません!本当ですか!?続編とても楽しみにしてました!言葉で表せないくらい、めっちゃ嬉しいし、この小説大好きです!頑張って更新してください!!! (2016年2月15日 20時) (レス) id: a98225ac2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橋姫 | 作者ホームページ:http://yumenoukihashi.himegimi.jp/
作成日時:2015年11月29日 20時