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199、来たるバレンタインデーに向けて ページ20

「Aちゃん、いいの?もうすぐ兄貴卒業しちゃうよ?」
「うむむむ…」


冬休みが明ければ、もう三年生は卒業間近。
うちは小湊先輩に気持ちを伝えられないままでいる。


「兄貴の事好きなんでしょ?」
「…うん、好き…」
「伝えないまま会えなくなっちゃってもいいの?」


うちだって伝えたい。
だけどどうしても勇気が出ない…。
それに同じ大学においでって言ってくれた。
もし告白して、それが失敗して、小湊先輩がうちを見る目が変わったら、同じ大学になんて来ないで欲しいって思うかもしれない。


「このままじゃ大学で兄貴に恋人出来ちゃうかもしれないよ?」
「それはヤダ…」


そうなれば同じ大学に行くなんて、わざわざ自ら地獄に出向く様なもの。
それなら最初から白黒ハッキリさせて、ダメだったら同じ大学を目指さなきゃいい話。


「んー、じゃあこういうのはどう?バレンタインに兄貴にチョコあげるの」
「でもうち、皆にもあげる予定だし…それで伝わるかな?」
「え?妖怪チョコ皆にも配るの?」
「え?」


誰のチョコが妖怪ッスか!!!
ちゃんと買ったのあげるッスよ、失礼な!!!


「皆と同じじゃなくてさ、ちゃんと本命チョコ用意しなよ。兄貴ってさ、誰のチョコももらわないんだよ」
「じゃあダメじゃないッスか」
「だから、もし兄貴が受け取ったらそれって兄貴にとっても本命って事じゃん。そしたら何の心配もしないで告白できるでしょ?」
「おぉ…!」


確かに、何となくだけど筋が通ってる気がする。
つまり小湊先輩は好きな相手からしかチョコをもらわないから、チョコをあげればうちの事どう思ってるかわかるって事ッスね!


「春市!うちやってみる!本命チョコ用意する!」
「うん、頑張ってね」


やっぱり実弟が味方って心強いッスね!


(まぁそんな事しなくてもAちゃんの告白が失敗するなんてありえないけどね)

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橋姫(プロフ) - リンさん» リンさん感想ありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです(o^^o)今後も楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします!^^ (2016年9月16日 17時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
リン - めっちゃ面白かったです。ありがとうございました。 (2016年9月15日 6時) (レス) id: 7578393967 (このIDを非表示/違反報告)
橋姫(プロフ) - 春介さん» 春介さんコメントありがとうございます!私には勿体無いお言葉(´;ω;`)嬉しいです!今後も是非よろしくお願いします^^ (2016年6月18日 20時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
春介 - もう格好良さの塊と可愛さの塊ですね。主人公が可愛いらしいです。最初から読む価値ありますよ。ヘ(≧▽≦ヘ)♪ (2016年6月18日 20時) (レス) id: 48065eba43 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァン - 遅くなってすみません!本当ですか!?続編とても楽しみにしてました!言葉で表せないくらい、めっちゃ嬉しいし、この小説大好きです!頑張って更新してください!!! (2016年2月15日 20時) (レス) id: a98225ac2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:橋姫 | 作者ホームページ:http://yumenoukihashi.himegimi.jp/  
作成日時:2015年11月29日 20時

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