【◆A】大魔王様と下僕ちゃん5【小湊亮介】

191、家族団欒 ページ12

※ここから暫く夢主ちゃんのお兄ちゃんが出てくるお話になります。目次の1番下でお兄ちゃんの名前を設定してください^^

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「おかわりもあるわよ！沢山食べてね」
「ありがとうございます、いただきます」
「いやちょっと待って！！！何当たり前みたいにうちでご飯食べてるッスか小湊先輩！？！？」


うちの両親と小湊先輩がグルになるとツッコミが追い付かないのは毎度のこと。
ここ最近小湊先輩は前にも増してうちにべったり付きまとうようになった。
…まぁうちは嬉しいんスけどね。


「ほらA、よく噛んでゆっくり食べなっていつも言ってるだろ？」
「亮介くんはお食事のマナーがいいのね」
「騙されないで！！そんな事言われた事ないッスよ！？！？」
「A、うるさいぞ。亮介くんを見習って静かに食べなさい」
「ごめんなさい！！！」


部外者は小湊先輩のはずなのに、除け者にされるのは何故かうち。
小湊マジック現在ッス…。


「ただいまー」


ふと、玄関の開く音が聞こえ、耳障りの良い男性の声が響いた。
あ、この声は…！


「寛也お兄ちゃん！」
「よー！我が妹！元気にしてたかー？」


パッと駆け寄ると笑顔で頭を撫でてくれるお兄ちゃん。
そっか、年末年始に合わせて帰ってきたんスね！


「母さん、俺も夕飯…あれ？」


家族団欒のリビングを見たお兄ちゃんの言葉が止まる。
そりゃそうでしょうね、いるはずのないピンクが一人、混ざってるんスから。


「えっと、うちの先輩ッス、小湊亮介先輩」
「初めまして、お邪魔してます」
「え？あっ…あぁ、どうも…」


まだ状況が飲み込めていないらしいお兄ちゃんは、小湊先輩の営業スマイルに困惑した様な笑顔を返した。

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