3、名付ける ページ5
…遅い。
アイツを浴室に突っ込んでから、早一時間が経とうとしてる。
湯船なしのシャワーで一時間って…流石に遅過ぎんだろ。
まさかシャワーで溺れるとか、そういう新しい事になってんじゃないよな？
…様子見に行くか。
我慢も限界を迎え、立ち上がろうとした時、背後からヒタヒタと足音が聞こえてきた。
「やっと出たか…おい、遅い…ブッ！」
「？」
振り向いた瞬間、飲んでいた缶ジュースを吹き出す。
なんつー格好してんだコイツ！！
「ズボンは？置いといただろ？」
俺のTシャツをワンピースの様に一枚で着ているコイツ。
「てか濡れたまんま出てくんな！ビショビショじゃねーか！タオルも置いといただろ」
一人じゃ何にも出来ないのか、コイツは。
クローゼットから新しいバスタオルを取り出して投げ付ける。
まぁとりあえず…綺麗にはなったみたいだな。
「そういや、お前名前は？」
「…」
「やっぱないか。呼ぶのも不便だし、名前付けるか」
俺の問いかけに対して小さく首を横に振ったコイツを見て、なんかいい名前あるかなと思考を巡らせる。
「あー、じゃあA、とかどうだ？」
「…」
「理由は聞くなよ、適当だから」
テーブルの上にあった雑誌をサッと閉じる。
俺が大好きな日本人モデルのAちゃんが載ったページを隠すために。
「お前の名前は今日からA、いいな」
「…」
小さく頷いたAを見て満足してベッドに上がる。
無表情だから喜んでんだか分かんないけど、名付け親になるってのはそんなに悪い気分じゃない。
「ほら、Aのベッドはこっちな。一緒に寝るのはイヤだろ？」
ベッド脇に丸くてデカイクッションを置いて丸めた毛布を載せる。
馬鹿みたいに突っ立ったまんまのAに背中を向けて目を閉じた。
日本語で話せる奴が側にいる生活って、やっぱいいかも。
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橋姫(プロフ) - なつみさん» こんな駄作を何度も読んでいただいてるなんてあぁぁぁありがとうございます(@_@。恐れ多すぎて嬉し過ぎます!!(>_<)続編ではひたすら二人のほのぼの日常を書こうと思っておりますので、今後ともぜひ宜しくお願いしますm(_ _)m (2017年6月14日 17時) (
レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - えええ！待ってました！この小説、何回読んだことか…続編の執筆、楽しみにしています！ (2017年6月14日 8時) (レス) id: 5201279b3c (このIDを非表示/違反報告)
橋姫(プロフ) - 帰蝶さん» 帰蝶さんコメントありがとうございます！ようやく続編を書く決断ができました…お待たせしましたm(_ _)m私も青道の人達とはちょこちょこ絡ませたいなと思ってるので、まぁ全員とはいきませんが頑張って書いていこうと思います(o^^o)また宜しくお願いします♪ (2017年6月13日 7時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - うわぁ〜!!!続編始めるんですね!!!とっても嬉しいです!!!今からとても楽しみです!!!続編が始まったら青道の皆との絡みが見てみたいです!!!随分とアバウトですみません!!!これからも応援しています!!! (2017年6月12日 20時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - 続編は気長に待ってます!!!わざわざお返事ありがとうございました!!! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橋姫 | 作者ホームページ：http://yumenoukihashi.himegimi.jp/
作成日時：2015年10月27日 20時
