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28、怪我をする ページ30

奴らがAを取り返すために本気で動き出したのはそれから数週間後だった。
外に出れば後を追われる様になり、Aを外出させられなくなる。
それでもうちは他の家に比べたらセキュリティが固かったし、Aを外に出さなきゃ安全だろうと思っていた。


「…いってぇ…」


それはあまりにも突然の出来事だった。
帰る道すがら、暗がりで突然殴られた。
ビビってダッシュで逃げてきたから事なきを得たが、正直俺に手を出すとは思わなかったな。
だって俺一応メジャーリーガーですよ?
問題になったら立場悪いのはどう考えてもアイツらだろ?


「…やべぇな。こっちは身一つで野球やってんだ、怪我なんてさせられたら終わる…」


静かに家の扉を開く。
ソファに寝転んでいた黒い影がムクリと起き上がった。


「ただいまー」
「…」


ジッと俺の顔を見つめるAに首を傾げる。
視線の先でツンツンとAが自分の頬を指でつついた。
あー、もしかしてさっき殴られたところ腫れてる?


「…やきゅー?」
「そう、やきゅー。ちょっと他の選手とぶつかっちゃってさ」


眉尻を下げて心配そうな顔をしているAの頭を撫でる。
心配すんな、俺が守ってやるから。
こんな怪我くらいでお前の事守れるなら、どうって事ねぇよ。


「いたい?」
「んーん、痛くない。ありがとな」


安心させる様にヘラッと笑いかけて、小さな体を抱き寄せた。

29、決意する→←27、電話する



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橋姫(プロフ) - なつみさん» こんな駄作を何度も読んでいただいてるなんてあぁぁぁありがとうございます(@_@。恐れ多すぎて嬉し過ぎます!!(>_<)続編ではひたすら二人のほのぼの日常を書こうと思っておりますので、今後ともぜひ宜しくお願いしますm(_ _)m (2017年6月14日 17時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - えええ!待ってました!この小説、何回読んだことか…続編の執筆、楽しみにしています! (2017年6月14日 8時) (レス) id: 5201279b3c (このIDを非表示/違反報告)
橋姫(プロフ) - 帰蝶さん» 帰蝶さんコメントありがとうございます!ようやく続編を書く決断ができました…お待たせしましたm(_ _)m私も青道の人達とはちょこちょこ絡ませたいなと思ってるので、まぁ全員とはいきませんが頑張って書いていこうと思います(o^^o)また宜しくお願いします♪ (2017年6月13日 7時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - うわぁ〜!!!続編始めるんですね!!!とっても嬉しいです!!!今からとても楽しみです!!!続編が始まったら青道の皆との絡みが見てみたいです!!!随分とアバウトですみません!!!これからも応援しています!!! (2017年6月12日 20時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - 続編は気長に待ってます!!!わざわざお返事ありがとうございました!!! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:橋姫 | 作者ホームページ:http://yumenoukihashi.himegimi.jp/  
作成日時:2015年10月27日 20時

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