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13、喋る ページ15

「おーい、A。ちょっとこっち来てみ?」


食料品を買い終えて、適当に店内をブラブラする。
早くも飽きている様子で欠伸を零すAを手招きで呼び、マフラーを外して手元にあったスカーフをふわりと首に巻く。


「うーん、なんか違うか…」


首輪を隠すためにつけてやったリボンが余りにも適当だったから、ついでに何か買ってやろうかと思ったんだけど…


「あー…これでもねぇな…」


スカーフを外してストールを付けてみるが、はっきり言って似合わない。
しかもどんどん険しくなっていくコイツの表情から察するに、鬱陶しいらしい。


「こういうのなら完全に隠せると思ったんだけどな、気に入らないか」


それじゃあリボンを見に行くか。
今よりもう少し肌触り良さそうで、長めのやつ。
丁寧に巻き直してやれば、もう少しは見えなくなるかもしれない。

そう思ってリボン置き場に向かおうとした時、背後からクイッと服を引っ張られた。


「…かずや」
「え?おま…今喋った?つか喋れたの?」
「…これでいい」
「はい無視。そんな適当なリボンでいいの?」
「これが、いい…」


ポツリポツリと小さく話す少女は、俯きがちに首元のリボンに触れた。
言葉数は少ないが、一也がくれた物だから、そう言ってるような気がする。

そんなAを見て小さく笑い、首元にマフラーを巻き直してやった。


「ま、それが似合ってるしな!じゃ帰るか」
「…」


コクリと頷いた少女の手を取り、家への道を歩き始めた。

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橋姫(プロフ) - なつみさん» こんな駄作を何度も読んでいただいてるなんてあぁぁぁありがとうございます(@_@。恐れ多すぎて嬉し過ぎます!!(>_<)続編ではひたすら二人のほのぼの日常を書こうと思っておりますので、今後ともぜひ宜しくお願いしますm(_ _)m (2017年6月14日 17時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - えええ!待ってました!この小説、何回読んだことか…続編の執筆、楽しみにしています! (2017年6月14日 8時) (レス) id: 5201279b3c (このIDを非表示/違反報告)
橋姫(プロフ) - 帰蝶さん» 帰蝶さんコメントありがとうございます!ようやく続編を書く決断ができました…お待たせしましたm(_ _)m私も青道の人達とはちょこちょこ絡ませたいなと思ってるので、まぁ全員とはいきませんが頑張って書いていこうと思います(o^^o)また宜しくお願いします♪ (2017年6月13日 7時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - うわぁ〜!!!続編始めるんですね!!!とっても嬉しいです!!!今からとても楽しみです!!!続編が始まったら青道の皆との絡みが見てみたいです!!!随分とアバウトですみません!!!これからも応援しています!!! (2017年6月12日 20時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - 続編は気長に待ってます!!!わざわざお返事ありがとうございました!!! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:橋姫 | 作者ホームページ:http://yumenoukihashi.himegimi.jp/  
作成日時:2015年10月27日 20時

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