プロローグ ページ1
「あー、疲れた」
今日もボロクソに言われて身も心もヘトヘトになって自宅へ帰る。
高校を卒業してからプロ入りし、その後すぐにメジャーに来てから半年弱。
一人アメリカで24歳になり迎えたクリスマスは、孤独でほろ苦かった。
「ん?なんだ?猫でもいんのか?」
玄関脇の草がガサッと音を立てて震えた。
そこそこの大きさの生き物が立てる物音だ。
そっと草の中を覗き込むと、そこには予想を上回る生き物が身を潜めていた。
「…え…っと…?ここで何してんの?」
玄関脇に蹲っていたのは、小柄な女の子だった。
このクソ寒い中、ボロ切れの様な布を纏っただけのソイツは、俺が声を掛けるとビクリと震えて怯えた目を向ける。
「その格好寒くね?つかここ俺ん家なんだけど、なんか用?」
どう見ても追っかけのファンには見えない。
ビクビクと体を震わせている少女を前に、ポリポリと頬を掻いた。
「…とりあえず、中入れば?さすがに放っとけねーわ」
玄関の鍵を開けて中に入る様に促す。
見ず知らずのコイツを家に上げようと思ったのは、多分コイツが少し懐かしい日本人の容姿をしていたからだと思う。
でっかい捨て猫、拾っちまったな。
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橋姫(プロフ) - なつみさん» こんな駄作を何度も読んでいただいてるなんてあぁぁぁありがとうございます(@_@。恐れ多すぎて嬉し過ぎます!!(>_<)続編ではひたすら二人のほのぼの日常を書こうと思っておりますので、今後ともぜひ宜しくお願いしますm(_ _)m (2017年6月14日 17時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - えええ!待ってました!この小説、何回読んだことか…続編の執筆、楽しみにしています! (2017年6月14日 8時) (レス) id: 5201279b3c (このIDを非表示/違反報告)
橋姫(プロフ) - 帰蝶さん» 帰蝶さんコメントありがとうございます!ようやく続編を書く決断ができました…お待たせしましたm(_ _)m私も青道の人達とはちょこちょこ絡ませたいなと思ってるので、まぁ全員とはいきませんが頑張って書いていこうと思います(o^^o)また宜しくお願いします♪ (2017年6月13日 7時) (レス) id: 8eb81026be (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - うわぁ〜!!!続編始めるんですね!!!とっても嬉しいです!!!今からとても楽しみです!!!続編が始まったら青道の皆との絡みが見てみたいです!!!随分とアバウトですみません!!!これからも応援しています!!! (2017年6月12日 20時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - 続編は気長に待ってます!!!わざわざお返事ありがとうございました!!! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橋姫 | 作者ホームページ:http://yumenoukihashi.himegimi.jp/
作成日時:2015年10月27日 20時