HANA ~ (ページ47)

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上林

「大谷選手は仲良くなってから日が浅いけど、昔から知ってる人みたいな感じで話しやすいし、一緒にいて楽しいし」

上林「…」

上林「俺が決めれる事じゃないけどさ」

「うん」

上林「2人とメジャーカメラマンを天秤にかけた時に少しでもいいから傾いた方にお前は行くべきだと思うよ。1人前のカメラマンになるのだってそう簡単じゃなかっただろうし、仮に2人側に傾いたとしても今のお前が持ってる腕をこのまま国内で終わらせる必要も無いと思う。仕事のチャンスってその時にしか付いてこないと思うんだよね。恋愛は2人以外とでもできる。お前はそれなりに美人だし。」

「めちゃくちゃ感動系かと思ったら最後は余計だったな上林。泣けなかった」

上林「それが俺たちだろ？」

「…ふっ(笑)」

あ、懐かしい。

学生時代よくこうやって、2人で放課後に
居残り学習で話してたな。

上林「ま、お前の人生だからお前が決める事。それはお前しか資格がないと思う。ホークスに残るのも、メジャーカメラマンになるのも、お前が決めること。柳田さんか大谷選手か、もな。」

「…ありがと」

上林「ま、お前の背中のホクロ見た事あるの俺だけだし？他の人らが知らないお前を知ってるのは俺だけだから」

「なんか、きも…」

上林「事実だろ。」

「は？なんで私があんた以外の人としてないって言いきれんの?!(`ｰωｰ´)ｲﾗｯ」

上林「違うの？」

「うっ…」

上林「あんま俺を舐めんな」

「…消えてしまえばか」

上林「消えます消えます、シャワー浴びたいし。」

俺は、Aを残してカメラマン席を離れた。

通路に出て

壁に背を向けながらもたれかかり、しゃがみ込んだ。

上林「適当に言ったのに…まじで俺としかしてなかったんかよ、。」

帽子を深く被って顔を隠した

上林「んなことなら、…告っとけばよかった、…」

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